ドラマや漫画と違って両想いになれたとしてもそこで場面が変わるわけもなく。

ほっとしたのかお腹が鳴って甘い雰囲気はぶち壊し、またカレーうどんチンして
潤くんに「この時間からそんなもん食うの!?」って驚かれて。

暇だろうから先風呂入ってもらって俺はカレーが撥ねないように慎重に食って。

下心があるようなないような微妙な気持ちでベッドに潤くん用の枕としてクッションを置いた。

「シャワーありがと」
寝室にほんのり頬を赤くした潤くんが入ってきた。
髪をセットしていない潤くんは小学生みたいでカワイイ。

「そろそろ髪型変えないの?」
「まぁ考えてはいるけど…今のカズとおそろみたいだし」
「それっていいの?やなの?」
特に中身のない会話をしながらベッドに入る。

あの日と違って潤くんは少し緊張してるみたい。

「明日早いの?」
「昼過ぎ。潤くんは?」
「俺フリー。ジム行って家で色々構想でもしようかなと」
「さすが」

リモコンで電気を消すと穏やかな暗さから徐々に暗闇に包まれていった。

「…何時だろ今」
こういうとき目を開けているのが正解なのか閉じて喋るものなのか。

「4時くらい?」
「…あとちょっとで明るくなるね」

ちら、と視線を潤くんに移すと潤くんは目を閉じてるみたいだった。

「…手、繋いでいい?」

返事を聞く前にそっと指を絡ませた。

ピクって潤くんが反応して、その初々しさも小学生みたいでちょっと笑えた。

「俺ね、朝が嫌いなの」
「…なんで?眠いから?」
「んーん。説明すんのもめんどくさいんだけど」
「なんだよそれ」
「…でもね」

恋人つなぎした指にぎゅっと力を入れて。
「潤くんがいれば大丈夫」
「好きになるの?朝が?」
「いや…もっと嫌いになるかも」
「…意味わかんない」

だって朝が来たら離れなきゃいけなくなっちゃう。
朝が近付いて、孤独が押し寄せてきても今日からはシーツにふたり包まって
『ほらね僕はひとりじゃないでしょ?』って言えるけど。

孤独が通り過ぎて朝が来たらシーツから出なきゃいけなくなっちゃう。

「潤くんを好きになると嫌いなものが増えるよ」
「カズの言うことって哲学過ぎてわかんない」

繋いでる手を引き寄せて…手の甲にキスをした。

「なに急に」
「キス、したい。…やだ?」

暗闇にも目が慣れてきて…潤くんと目が合った。

潤くんはゆっくり身体を起こして覆いかぶさるように右手も絡ませた。
「…冗談じゃないよね?」
「ふふっ。しつこい」

最後まで言う前に唇が塞がれて。

「…っ」

うわ。
潤くんの唇って思ったよりふわふわ。

「カズ、ごめ…」

潤くんの舌って思ったより厚めで思った通りあったかい。

「止めらんないかも」
「じゅ…っん」

そんで思った以上に…えっち。





☆土日フジモンに息子を見て貰い#20だけお返事しましたぁ~!
いつもコメントありがとうございますm(_ _)m

本日よりまたお返事ができたりできなかったりになると思いますが
よければ読んでってくださいませ。

※昨日市販品のベビー用コーンスープを与えたところ息子まっしぐら。
手作りより食いつきがよく、複雑な心境でした( -_-)
今後バンバン利用しますね(;▽;)