「なんかますます智くんが会ってくれないんだけど・・・」


また、おれは翔ちゃんとにのに愚痴っていた。


「この1週間さそっても忙しいって断られるんだよ。ほぼまいにち」


結構ショックが大きくて、さそうのがもう怖くなってる。

おれ・・・嫌われることしたのかなぁ?

あの日のキス、智くんはきづいててそれがいやだったのかなぁ?


「・・・これはもう確実にアレでしょ」

にのが深刻な顔をする。

「なに!?」

おれは身を乗り出した。


「相葉さんの誕生日を前にバイトを増やした!!」

「もーにの!!!ふざけないでよ!」

一瞬間があって。

「ふっはは、それ少女マンガ!!」

翔ちゃんが大爆笑した。

「翔ちゃんも!!ふざけないで!」


二人はてへって顔をして笑った。


「智くん・・・実際おれとつきあってみたらおもしろくなかったのかなぁ?」


しょんぼりとうなだれるおれを見て翔ちゃんが言った。

「少女マンガついでに・・・ベタだけど、やっぱ『突然来ちゃった☆』って

カレーの材料でも買って家の前で待ってるのがいいんじゃない?」

「まぁ・・・そこまでして追い返せないですよね普通」


「翔ちゃん!にの!」

俺は目の前が開けた気がした。


「さっそく今日やってみる!!」