◼️最後の病院に行った日
以前から肝臓が悪くて乳がんだったし、もう手術で治るレベルではなく、何より手術してもはなの体が耐えられないだろうとのこと。
いつも気丈に振る舞ってくれていた先生や看護婦さん達は、私が凄まじくごーごー泣いているので(笑)ずっと優しく寄り添ってくれていました。
体に負担はかかるけど、栄養剤や止血剤など最低限必要な点滴をしてもらって、その日は帰宅。
ごはんは食べなくても水は少し飲んでいたので、自分では排泄できないと思って、一度ゲージから出してあげたら、いつもなら庭をよたよた歩いてベスポジを見つけるのに、この時は立つこともできず。
後ろ足に力が入らない…
「ごめんごめん、立てないね。寒いね。おうち戻ろうね」
そう言ったら、はなが私の手を舐めたんです。一回だけ。
それがもう本当に弱々しくて。
なんだか今にも消えてしまいそうな力で。
止まらない涙を拭う余裕もなく早々と家に戻り、抱っこしてゲージに戻してあげたら、こちらを不安そうな顔で見つめながらゆっくり寝始めました。
もう夜中2時くらいだったので、私も自分の部屋に戻ってその日は眠りにつきました。
すると夜中に「ガタッ」とゲージが動くような、軋むような音がした気がして、うろ覚えの中「はな大丈夫かな…寝返りしたのかな…」そんなことを思ってました。
朝5時頃、父親に起こされて、はなが死んだということを突然知らされました。
あぁ…
あの音は私の事を呼んでたのか……
私はあのとき気付いたのに。
どうして…行ってあげられなかったんだろう。
辛いとき、はなはずっと私のそばに居てくれたのに。
動かなくなったはなを触ると、まだ全然あったかくて。
ついさっきまでひとりでずっと頑張ってたんだね。
私が来るのを、待っていたのかもしれない。
押し寄せる後悔。もう、ひたすら謝ることしかできませんでした。
後悔しても、後悔しかない… あぁもう情けない…
1番大切な時にそばにいてやれなかったことが心残りです。
夢だったのか何なのか、今となってはハッキリ覚えていないけど、私は結局、はなを看取ってあげることが出来ませんでした。
ひとりで…
たったひとりで逝かせてしまったなぁ…
今思えば、ろくに下の世話も、老犬介護と言われるものも、何もさせてくれなかった。
おむつもシーツも全部ちゃんと用意してたし、たとえ寝たきりになったとしても最期は私が看取ってあげたかった…
何も…何も使わせてくれないじゃん…
最後の最期まで、はなは命尽きるその時まで、自分で生きて、自分の足で、天国に旅立って行きました。
はなは、私が想像していたよりも、ずいぶんしっかりしてた子だったのかもしれません。
本当に甘えてたのは、私の方だったね。
はなは、私のことなんか「ちょっと使える奴」くらいにしか思ってなかったかもしれないけど(笑)
でも、別にもう、それでいいや。
沢山の思い出と、めいっぱいの愛をくれたはなに沢山感謝してる。沢山愛してくれて本当にありがとう。沢山愛させてくれて心からありがとう。
私の後ろをトコトコ付いてきてばかりだったはなが、天国でひとりで迷っていないか心配だし、首輪が取れた時みたいに暴れまわっていないか色々心配だけど。
でも、はな。
もう、苦しくないね。
辛いこと、嫌なことから解放されて、やーーっと楽になれたね。
注射も点滴も痛かったね。
よく頑張ったね。本当にいい子だね。
お腹もずっと痛くてめまいもして頭も痛かったもんね。つらかったね。
これからはごはんもたくさん食べようね。おもちゃもおやつもいっぱいあるんだよ!お水もいっぱい飲んでいいからね!だっておむつもペットシーツもこんなに余ってるんだから!!!
全てのあらゆる苦しみから解放されて、また新しい生命に生まれ変わって、そして今度はもっともっともっと幸せになってくれますように。
願わくば、また私の元で…( ◜◡◝ )
おやすみ。またね。