いつも、私の妄想にお付き合いいただきありがとうございます。
さっき、息子とコンサートのDVDを見ていたら、書きたくなりました。
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【話って...】私は、嫌な予感がしていた。
「明日は大丈夫なの?」
話を逸らしたくて話始めた。翔ちゃんは、ずっとコーヒーの入ったカップを見たままだった。
【翔ちゃんが言えないなら、私から言ってあげよう。】そう思って、名前を呼んだ。
「翔ちゃん...」
同時に彼も口を開いた。
「俺じゃ頼りにならないかな?」
彼は顔を上げて私を見た。彼の目は、少し寂しそうだった。
「昨日、何があつたのか俺は分からない。でも、礼乃の態度がおかしいのは何か原因があるんだろ?」
私は、うつむいた。
「俺には、聞く権利があると思う。俺は、礼乃に何をしてあげられる?」
私は、涙が止まらなかった。
【別れる話じゃなかったんだ。こんなにも、考えていてくれてたなんて...】
私が落ち着くまで、翔ちゃんはずっと手を握ってくれていた。

私がずっと避けていた話、元旦那のことを話す。
元旦那は、女性を連れて出ていったこと。昨日会ったのは、彼の相談に乗っていたこと。彼女とうまくいっていないのをいいことに、復縁を迫られてキスされたことを話した。
その間、翔ちゃんは何も言わずに聞いてくれた。ずっと手を握ったまま...
「もういいよ。話してくれてありがとう。辛かったな...」
その言葉に私は、また涙が止まらなくなってしまった。翔ちゃんは、私を抱き寄せ言った。
「もっと俺を頼ってよ。一人で抱え込むのは、やめてほしい」
【翔ちゃん...】
「本当にいいの?翔ちゃんには、迷惑かけたくないの。」
私は、言った。
「迷惑だなんて思わないよ。隠される方が困る。」
フッと笑って話した。
「翔ちゃん、ありがとう。これからは、もっとたくさん話そうね。」
二人で顔を見合わせた。
その夜は、翔ちゃんに後ろから抱きしめられながら眠りについた。
【翔ちゃんの匂い。安心できるのよ】早々寝てしまった彼に囁いた。

朝、目が覚めると翔ちゃんの寝顔がすぐそばにあった。
「おはよう」そう声をかけると、翔ちゃんは大きく伸びをした。
起き上がろうとした私を捕まえ布団に戻す。
「由伸のお弁当作らないと」
そう言い残して、下に降りた。
由伸を幼稚園に送り届けてから、彼を駅まで送った。
「バレない?大丈夫かな~?」
心配になる私に彼は、
「みんな、自分のことでいっぱいだから大丈夫だよ。」
そう言って、電車に乗った。

それから、年末年始に向けて彼は忙しくなっていた。
翔ちゃんをテレビで見ないことはなかった。
「クリスマス、一緒に過ごせない。ごめんね。」
申し訳なさそうに話す翔ちゃん。
「私も、クリスマスは無理よ。元旦那の実家に連れて行くの。後は、お友達とパーティーするの」
と、話すと翔ちゃんは黙ってしまった。
「元旦那の実家に行くのは、子供たちだけよ。おばあちゃん達に罪はないもの。」
「そっか~。」ホッとした声に笑いを堪えた。
「それからね、年末年始は実家に帰るの。ごめんね。」
明らかに落胆したため息が聞こえた。
「礼乃は、子供たちがいない間どうするの?」
彼に聞かれた。
「私は、一人でお留守番。一人の時間を満喫できるチャンスだから」
私が家で一人になれる唯一の時間。子供たちのことばかり気になっているけど...
「どうせ一人なら、俺の家に来ない?」
電話から聞こえて言葉にビックリした。
「久しぶりに礼乃の手料理食べたいな」
「いいの?忙しいから、ゆっくり休んだ方がいいんじゃないの?」
心配して聞く私に彼はイライラして聞いた。
「もう、来るの?来ないの?俺が来てって言ってるんだから、いいの!」
怒った声で話す彼。
「フフッ。じゃあ、お言葉に甘えて行こうかな?」
電話の向こうでの翔ちゃんを想像して笑ってしまった。
「家の場所を書いた紙と鍵は、近々届けに行くから。」
そう言って電話は切れた。
初めて行く彼の家。久しぶりに感じるドキドキ感。私は、その日を励みに仕事を頑張った。

(ごめん。仕事が終わらないから、鍵と地図は別の人にお願いした。もうすぐ着くと思うよ。少し早いけど、俺からの典ちゃんへのクリスマスプレゼント)
翔ちゃんから、メールがきた。
【別の人?誰かしら?ていうか、私、お風呂上がりなんだけど...】
(早く言ってよね~。私、翔ちゃんだと思って子供とお風呂に入っちゃったよ。)
送信ボタンを押した。すると、すぐに電話が鳴った。着信は、翔ちゃん。
「どうしたの?」
そう聞く私に彼は言った。
「早く着替えて。パジャマで応対するなよ。」
焦った彼の声。
「上に何か羽織るから、大丈夫よ。」
そう答えると、翔ちゃんは、
「そうじゃなくて、礼乃のそんな姿を見れるのは俺だけでいいの。早く着替えろよ。」
そう言って電話を切った。
また洋服に着替えて、子供たちとゲームをして待っていた。

ピンポーンと、インターホンが鳴ってモニターを見た。
「こんばんは。翔ちゃんからのお届け物で~す。早く開けて下さい。寒いんですけど」
そこには、テレビでよく見る顔があった。

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昨日の夜に書いていたけど、途中で睡魔に襲われ寝てしまいました。
さて、来てくれたのは、誰でしょう?