夏らしくない気温の変化に、すっかり体調を崩してしまいました。
でも、妄想してストレス発散です。
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「お母さん、あそこにいるの松潤みたいだよ。」
そんな子供の声に振り向くと、そこには由伸がお友達と走ってきていた。
(そういえば、お友達と遊ぶって言ってたな~。)
「お仕事しているから、邪魔しないの。」
彼女が叱って止めていた。
「翔ちゃんだ~。」と、走ってきた由伸を抱っこして言った。
「お母さんは、松潤が好きなんだ~。俺じゃなくて、残念だな~」
そう笑う俺に彼女は
「すみません。邪魔してしまって..」と、頭を下げた。
松潤を見て顔を真っ赤にしている彼女に、いたずらをした。
「松潤、握手してあげれば?なあ、由伸もお母さんが喜ぶ顔を見たいよな。」
子供の名前を普通に呼んだ俺に、松潤は気付いたらしい。
「応援してくれてありがとう。」
そう声をかけて、握手をする。彼女の顔は、満面の笑みで握手をしている。
「翔ちゃん、ヤキモチやくなよ」
松潤は、俺の耳元で言った。
俺は、由伸とお友達と握手をして松潤とスタッフの元に戻った。

「もしかして、彼女?翔ちゃん、普通に名前を呼ぶから...。彼女の家に行くんだろ?俺もご飯ご馳走になりに行こうかな?」
松潤は、ニヤリと笑った。
「急過ぎるだろ!また、こんどな。」
そう言う俺に
「この前の貸し、返してもらわないと。行けないんだったら、車乗せないよー。」
いたずらっ子みたいな松潤に、渋々まずは彼女にメールしてからと言った。
〈今日、友達連れて行ってもいいかな?〉
メールを送りながら、(断ってくれよ)と、心の中で祈っていた。
〈大丈夫よ。じゃあ、ご馳走作って待ってるね〉
はあ~、俺は大きなため息をついた。
「いいって。」
俺は松潤に伝えた。

仕事が終わり、(今から行くよ)とメールを送って彼女の家に向かった。
その時に、俺は無性に昨日の彼女の様子を松潤に相談したくなった。
俺の行動は間違っていたのか、確かめたかった。
松潤に話し終えた時、あいつは言った。
「気になるなら、聞けば?彼女は、翔ちゃんに遠慮してるんだよ。迷惑をかけたくないって。でも、女の人って話してスッキリすることもあるんだよ。ただ、その時は聞くだけ。意見を言ったらダメなんだ。」
(迷惑をかけたくないって?そんな思いが彼女をああいう行動にしていたのか?)
「一人で子供を育てるって、大変なことなんじゃない?いつも、子供のために笑っていないといけないし...人に頼ることができなくなってるんだよ。翔ちゃんしかその気持ちを崩してあげることができないんだよ。」
やっぱり、こいつは人の気持ちを汲み取るのが上手い。話してよかった。
そうしている内に、彼女の家に着いた。
インターホンを押すと、いつものように由伸がドアを開けてくれた。
「おかえりなさい」
と、いつものように迎えてくれた彼女に
「ただいま」と、松潤が言った。彼女の驚いた顔が目に入った。
「おい、なんでお前がただいまなんていうんだよ!」
「おかえりなさい、なんて最近言われてないから。嬉しくなって、言っちゃった。」
そう言う松潤にも笑顔で「おかえりなさい」と、彼女は言った。
由伸は、興奮して彼女に話している。
「お母さん、松潤だよ。翔ちゃんが連れてきたよ。お母さんの部屋にたくさんいる松潤だよ。」
彼女は、顔を赤くしながら
「余分なことは言わないの!」と、由伸の口を塞いでいた。
俺は、松潤を連れてきたことを後悔した。そして、黙り込む俺に彼女は
「どうしたの?疲れてるなら、少し横になる?」
と、心配そうに覗き込んだ。
「ヤキモチだよな~。礼乃ちゃんが俺のこと見てるから!」
(なっ...図星だけど)

「ご飯できたよ~」
彼女が声をかけてくれた。今日は、本当にご馳走だ。
「お口に合うかどうか...」
そういう彼女に松潤は、
「翔ちゃんから、ご飯美味しいって聞いてたから、楽しみにしてきたんですよ~。」
待ちきれない子供たちは、すでに食べ始めていた。
「美味い!」を、連発する松潤。本当に彼女のご飯は美味しい。
ご飯を食べ、コーヒーを飲みながら子供たちとゲームをする松潤。
「そろそろ、帰るか?」
時間は、10時を過ぎていた。
「また、翔ちゃんと遊びに来て下さいね。」
彼女は、松潤に言った。一緒に帰ろうとする俺に、松潤は言った。
「翔ちゃん、話があるんだろ?明日は、ゆっくりだって言ってたから泊まっていけよ。」
彼女から、笑顔が消えた。
「ごちそうさまでした。翔ちゃんのこと、よろしくお願いします。」
そう言って松潤は帰って行った。
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いつでも、人のこと優先する松潤。きっと、そうなんだろうな~と、願望でした。
さて、翔ちゃん頑張れ!