今日は風がなくて、蒸し暑いですね。
今までのお話を今回は、翔ちゃんサイドから書いてみます。

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「 今日も暑くなりそうだ」
ロケバスの中から空を見上げて呟いた。
朝早くに起こされて連れて来られたロケ先。
「腹減った~」
そう思った俺はマネージャーに許可をもらい、コンビニまで歩いて行った。
都内からそう遠くない場所。今、ベッドタウンと呼ばれつつある街に取材にきた。
そこまで人が多くはないが、高層マンションが立ち並んでいる。
コンビニが見えてきたと同時に、子供の泣き声が聞こえてきた。
「おかあさ~ん、どこ~?」
住宅街から、幼稚園くらいの男の子がでてきた。
俺は気になって、男の子に話しかけた。
「おい、お母さんがいないのか?」
と、聞くと首を縦に振って答えた。
時計は、まだ5時30分だった。
「こんな早い時間にどこへいったんだ?」
そう思うのと同時に男の子は、俺がかけていたサングラスを外した。
「お父さんもいないのか?」
そう聞く俺に男の子は、また泣き始めた。
子供には慣れていないが、男の子を抱っこしてあげた。その時に、男の子は俺の首にしがみつきギュっとしがみついてボソッと呟いた。
「お父さんみたい...」
その後、男の子を抱っこしたままいろんな話をした。
男の子は、一生懸命好きなテレビの話をしていた。その中には、俺がでている番組もあった。

少しすると、人が走ってくる音が聞こえた。
「おかあさ~ん」
男の子が叫んだ。その女性は急いで走って男の子を抱きかかえた。
「すみません」と、謝る女性に俺は少し説教をしてしまった。
涙を必死に堪える彼女に俺は、心を奪われた。
すると、彼女に抱かれていた男の子は俺に話してきた。
「櫻井翔でしょ?」
やっぱりバレていたか...
見ているテレビ番組を考えたら、しょうがない。
そして、男の子は「一緒に朝ご飯を食べよう。」
と、言ってくれたが旦那さんのことが気になって聞いてみた。彼女は、淋しそうな表情で
「主人はいないので、大丈夫ですよ」
と、返した。だからあの時、男の子は
「お父さんみたい」って、いったのか...
男の子に手を引かれて俺はご飯をごちそうになることにした。

「片付いてなくて、すみません」
と、謝る彼女に
「僕の家より全然綺麗ですよ」
と、答えた。子供がいるのにとても整頓された家だった。

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書き出したら止まらなくなりました。
絶対にこんな状況はあり得ないけど、妄想なのでお許しを。