関節の痛みの原因は様々ですが、一番多いのが関節や骨の変形です。今回は、そんな関節痛の中でもひざの痛みに焦点をあてて、痛みを和らげる方法を考えていきます。

 

 

 

◎ひざの痛みの原因と対策

 

ひざの骨と骨の間には、「関節軟膏」というクッションのような役割をしているものがあります。膝の曲げ伸ばしをする度にぶつかる大腿骨(だいたいこつ)(けい)(こつ)の衝撃を吸収してくれるのですが、使い続けているとだんだんとすり減ってしまいます。すり減った関節軟膏のかけらなどの様々な刺激が、関節を包んでいる関節包内で炎症を起こしてしまうのです。

関節軟膏がすり減ること自体には痛みがないため、自覚症状がほとんどありません。今ひざの関節痛がない方も、放っておけばある日突然痛みがでる可能性があるということです。そうならないためにも、そして関節痛がある方はこれ以上関節軟膏をすり減らせないためにも、筋肉トレーニングを行ってひざを守りましょう。なぜなら、関節は周囲の筋肉によって支えられているからです。

 

ひざを支えている筋肉は、太ももの大腿(だいたい)四頭筋(しとうきん)大腿(だいたい)二頭筋(にとうきん)、ふくらはぎの (ぜん)(けい)骨筋(こつきん)()腹筋(ふくきん)です。

特に太ももの筋肉は他の関節の動きにも関わってくる重要な箇所ですので、しっかりとトレーニングをして鍛えましょう。ただし、現在強い痛みや腫れがある場合はおさまってから始めるようにしてくださいね。

◎痛みがあってもできるトレーニング法

まず、脚全体の筋力をアップするトレーニングをご紹介します。

 

床に座り、少しひざを曲げて、太ももの間にバレーボールやサッカーボールを挟みます。もしない場合は固めの枕で代用できます。そしてそのまま、ボールを潰すように太ももに力を入れてください。その状態を5秒間キープします。これを1回とし、1セット20回を朝と夜に行います。

 

次に、太もも全体に効くトレーニングです。仰向けに寝て、片方の脚はひざを立ててください。そのとき立てたひざは90度以上曲げてくださいね。そして伸ばした方の脚を10cmほどあげ、5秒キープします。5秒経ったら、ゆっくりと元に戻してください。これを1回と数え、左右20回ずつ行います。上げる脚のひざを伸ばし過ぎると痛めてしまうので、注意してくださいね。

 

いずれも負荷が少ないトレーニングですが、痛みを強く感じたりしたらすぐに止めて、お近くの医療機関や身体の専門家に相談してください。