国会中継 | あらかんスクラップブック

あらかんスクラップブック

60代の哀歓こもごも

日本学術会議の任命拒否問題が発覚してから、1か月。

3日は、国会前で800名の抗議行動が行われた。

「学問の自由を守れ1103行動」

 

 

2日からは衆議院予算委員会、今日もあります。

TVでも中継しているけど、ネットでも見られます。

https://www.shugiintv.go.jp/jp/

 

 

日本の首相である菅さんの答弁のリアルをぜひ、観てください。 

質問を受けているあいだに、近くにいる官僚からカンペのメモが渡されて、それを棒読みしている。 下を向いてボソボソと読み、ときどき顔を上げるが、目がうつろ。 

質問にちゃんと答えていない。トンチンカンな答弁で、たまに、カンペの渡し間違いがあり、質問者から、「違う紙をもらってますよ」と指摘されて、慌てる。

もう、しどろもどろで、どん詰まると 「答えを差し控えたい」。

「控える」とは、何事か! 仕事だよ。 説明しようとする意志がないのは、職場放棄。 答弁不能なら、首相の地位に留まるべきではない。 プライドはないのか?

 

イギリスのEU離脱に関する下院のインターネット中継を見たことがあったが、当時のメイ首相は、どのような質問にも熱心に、答弁していた。

質問書も、官僚のカンペもない。 議員は、出入り自由で、自分の関心のある議論のときだけやってくる。 スマホを観ていても自由。

議長が指名してくれれば、発言できる。 

どんな質問にも、首相は答える義務がある。

それが、首相というものだろう。 ほんと、日本の議会は次元が低い。

 

学術会議の任命拒否問題については、首相から拒否の説明が全くなく、野党が説明を求めていますが、それに対する答弁がしどろもどろ。 いろいろな言い訳が、ことごとくひっくり返されてます。

 

2日の予算委、川内議員(立憲民主党)とのやり取り。

「(任命拒否された)6人のお名前はご存知でしたか?」

「(6人のうち)加藤陽子先生以外の方は承知していませんでした」

「加藤先生以外の著作や研究論文も読んだことはないのか?」

「それ、読んだことはありません」

 

もう、この答弁だけで、首相の地位はアウトだろう。イギリスなら、議員は全員、即、議場を離れる。 メディアが報道し、国民の信頼を失い、辞任に追い込まれる。

 

日本学術会議法17条の任命の基準については、

「優れた研究、業績に基づいて推薦する」

この法文以外の理由で拒否はできないのだ。

推薦された人の名前も研究内容も何もかも知らないで、拒否するのは法律違反。 

それなのに、なんだかんだ拒否理由(上記画像)を並べても、それも全部、事実誤認ばかり。

 

「総合的、俯瞰的に判断した」という大ウソ。

そもそも総合、俯瞰という日本語がわかってしゃぺっているのか?

「(学術会議は)閉鎖的で既得権益のようになっている」

これもどこが閉鎖的なのか? どこが既得権益なのかの理由を説明できない。

この首相の発言にひとつひとつを、日本語で理解することはできない。

言葉というのは、オノマトペじゃあるまいし、それぞれ意味があります。

だから、小学校では辞書を引けと教えられる。 理解しない言葉をしゃべるとウソつきか、笑いものになる。

 

国会中継をみれば、だれだって、こんな首相でいいのかと思います。

 

ぜひ、観てください。 そして、なにか行動と結びつけて、変えていきたいと、私は強く思います。