マイン・カフォン | あらかんスクラップブック

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60代の哀歓こもごも

9月です。

もう、少しは涼しくなってもいいのではないか…と思います。

次期総裁選び、もういい加減に派閥間の駆引きで決めるのは止めたらどうか…と思います。

 

今回は、人類は、もういい加減に地雷なんて「悪魔の兵器」とおさらば

してもいいのでは…と、マイン・カフォン(Minecafon)のご紹介です。

 

今、世界中で埋められている地雷は、推定1億1千万個もあり、毎年約

10万個撤去されてるが、新たに埋設されてるのが、なんと200万個。

地雷を保有しているのは総数で2億5千万個。 そのうち中国が1億1千万個。

1999年に、対人地雷禁止条約(オタワ条約)に156か国が参加したが、アメリカ、中国、ロシア、インドは不参加。

 

地雷は、いろいろあり、作るのは簡単で、対人なら1個3ドルほどで作れる。埋めるのもテキトー。ところが、それを探し出し、除去するだけで1個50倍以上のコストがかかる。

除去は、金属探知機などで現地の人が行うことが多く、地雷原とされている場所では、重機を使うこともある。 除去作業中にケガをする人も多いし、どこに埋められているかわからないので、生活の場所でいきなり爆発という事故もある。

 

そこで、マイン・カフォン

風を受けて、自力で地面を転がる地雷撤去ボール。

 

 

作ったのは、アフガニスタン出身でオランダ在住の工業デザイナー、

マスード・ハッサーニさん。

 

もう、このビジュアル。美しすぎる。

タンポポの綿毛? それとも西部劇にでてくるタンブルウイード(回転草)

? ニューヨーク近代美術館に常設展示されているアート作品。

デザインのアイデアは、植物系だし、竹、ゴム、プラスティック、わずかの鉄が材料で、現地で誰でも組み立てられるし、これ一つで3~4個の地雷を除去できる究極の実用品…。

見つけて、爆発しないように処理して…ではなく、爆発させて除去するという発想の転換。

 

もう、いいことだらけ。

現代アートは、意味不明で、こむずかしいなんて思ったら大間違い。

目的も意味もあり、美しい。それが命を救うというデザインがある。

 

 

詳しくは、次回に…。