国際司法裁判所は、ミャンマーのロヒンギャについて、ロヒンギャが
「ジェノサイド」(民族浄化)の危機にあり、ミャンマー政府に対して、
迫害を防ぐあらゆる措置をとるように命じた。
ロヒンギャ問題、知り合いに話しても、
「聞いたことあるけど、どこの国?」
「ミャンマーだよ」と私。
「ミャンマー、アウンサンスーチーがトップなのに、なぜ迫害されるの?」
あ~ぁ、めんどっちい。TVのワイドショーか何かでやってないのかな?
そこで、知ってほしいので、30分近くも説明したんだけど、このブログでも簡単に書くことにする。
まず、位置確認。
ロヒンギャの人々は、仏教徒が90%以上を占めると言われるミャンマーで、少数派のイスラム教徒。
8世紀からラカイン地方に住んでると主張しているが、1950年ごろに
「ロヒンギャ」と名乗るようにようになった。
ミャンマー政府は、彼らは外国(バングラデュのベンガル地方)の不法移民だとして、迫害している。 国籍をはく奪して、選挙権を取り上げたり、収容所に閉じ込めたりした。
さらに、村を焼き、殺人、強奪や強姦などで、すでに70万人を超すロヒンギャの人々がミャンマーからバングラデュへと難民となって脱出している。
国連の動画が、YouTubeにあったので紹介する↓
迫害するのは、宗教だけでなく、人々の人種差別意識もある。肌の色が黒く、彫りの深い顔立ち、ロヒンギャ語を話すので、ビルマ語をうまくしゃべれないなど…。
アウンサンスーチーさんは、国家顧問だが、ミャンマーは憲法上、軍部の力が強い。
スーチーさんは、12月に審理のために、国際司法裁判所に出廷したが、ジェノサイドを否定し、内政問題と突っぱねた。
ミャンマーの民主化は遠い道のりだが、「人道上の罪」であることは、動画でも明らかだ。
最近、中国の習近平国家主席が、ミャンマーを訪れ、スーチーと会談し、お互いに内政不干渉で一致した。
中国も、ウイグル族の収容や強制労働問題で、国際的な追及を受けている。
少数民族や少数派が尊重されるようになってほしい。
ノーベル平和賞のスーチーさんも、今一度、カッコ良く決めてほしいものだ。
「ミャンマー?関係ないね」と思う人は多いだろうけど、ナチスのユダヤ人のホロコーストと、本質的には変わらない。
今の日本でも、同調圧力が強く、職場などでも、何かおかしいと思っても、だれも何も言わない。何かに従っている方が安泰で、とんがったことはしない。 いじめられている人を守らない。
もし、少数派を守るのに勇気がいるときは、ぐじゅぐじゅ、自分の内で弁解する前に、ロヒンギャ、ロヒンギャと心の中で唱えてから、思いきぅって声をあげてみてはどうだろう。