新井旅館では、平成10年に国の有形文化財の登録を受け、
館内を御案内する
を10時・15時・16時(16時は宿泊者のみ)の3回
毎日行っています。(2008年9月現在)
その案内でも話される 「新井旅館の歴史」 の一部を数回に分けて御案内しております。
昭和6年、それまであった大風呂(菖蒲の湯)の再建に取りかかりました。
![]()
明治14年築の青州楼(左の建物)に隣接しているのが、昔のお風呂です。
(大正時代の絵葉書より)
当初の計画では、新しい浴場はビサンチン建築の予定でした。
ビサンチン建築とは
4~6世紀に発達し15世紀中ごろまで
ビザンチウムを中心に栄えたキリスト教建築様式。
大ドームと、内部の大理石やモザイクによる装飾が特色。ビザンチン式。
(参照yahoo!辞書)
三代目女将つるはニコライの神学校卒業、
(お茶の水のニコライ堂は、日本最大のビサンチン建築と言われています。)
青州楼の塔屋もビサンチン建築を取り入れたものと思われます。
そのためビサンチン建築で着々と計画が進められていたのですが・・・
浴場の話を日本画家安田靫彦画伯に相談したところ、
「昔からの和風旅館にビサンチン建築の浴場は似合わない、
和風旅館には和風の風呂、それも出来るだけ遡った時代・・・」
と言う話から、安田靫彦画伯が自ら設計に取り組むことになり、
木造の天平様式建築に設計変更されました。
天平様式建築とは奈良時代の建築様式
法隆寺金堂・夢殿・三月堂・仏法堂の天平建築や
東大寺大浴場・薬師寺東塔などの調査のあとが偲ばれる建築で
我が国の浴場としては類例を見ない特色ある建築様式となっています。
昭和9年、3年の歳月を掛けて「天平大浴堂」は完成しました。
新井旅館のホームページもどうぞご覧下さい。
We look forward to your visit to our website.
![]()
歴史・文化に囲まれた宿 新井旅館 www.arairyokan.net




