ラオスの小学校では前期が終業した今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。北海道では、今日から3学期が始まったそうな。冬休みが長い北海道は、1月中旬が旅行のチャンス。ディズニーリゾートなんかは北海道ウェルカムと銘打って客が少ないこの時期に集客を狙っている。ラオスウェルカムがあったら飛んでいくのに、この休みにノープランで涙目。


 さて、今回はチャンパサック県が擁する世界遺産『ワット・プー』の満月の祝夜のお話。


 1月8日、満月。ワット・プーでは、毎月満月の夜に、お祭りがあります。遺跡を数千本のろうそくでライトアップし、ステージでは幻想的なラオス音楽の演奏会が開かれています。今回は、パクセーの日本人仲間で満月のワット・プー祭り&世界遺産から日の出を見よう!ツアーに出発です。

 

 ワット・プーに来るのはこれで5回目。。。ですが、夜に来るのは初めて。自然のエネルギーを存分に放っている日中とは違って、山全体が闇を吸い込むように静まり返っています。真っ暗で、ちょっと怖っ。。。

 その中に、小さく揺れる無数のろうそくの灯り(写真・左下)。山頂部の本殿まで、月明かりとろうそくの灯を頼りに登っていくのです(写真・右下)。今日一日のために準備した人、ご苦労様です


 ヒロのらおす日記-ワットプー祭  ヒロのらおす日記

 途中の宮殿跡地では、小さなステージが設けられ、満月の下、ラオス伝統音楽の演奏会が開かれていて地元の人たちがたくさん集まっています(写真・下)。ある家族は、芝生に座り込んで、ある男の子と女の子はちょっと距離を空けたまま、あるカップルは寄り添いながら、静かな音楽に聞き入っていました。とっても素敵な夜だなぁ

 ヒロのらおす日記-ワットプー・ステージ

 レストランを予約していたため、タイムリミットとなり、登頂は断念。チャンパサック随一のイタリアンを食べに急行。

 ヒロのらおす日記  ヒロのらおす日記-ワインボトルの店   

 このイタリアンレストラン、パクセー日本人の中では、かなり有名な本当に美味しい本格イタリアン。フィールセー・ルージャーニー(写真・左上)。一見、ちょっと洋風な民家かな?ぐらいにしか見えないのですが、入口に小さな丸テーブルとワインボトルが1本。これが、お店オープンの目印なのです(写真・右上)。おしゃれですねぇ。


 ヒロのらおす日記  ヒロのらおす日記


 ブラック・オリーブのピザ(写真・左上)。大好きなフェットチーネのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(写真・右上)。贅沢です


 ゲストハウスに1泊して、朝5時起床。こんなに早く起きたのも、世界遺産ワット・プーの山頂から日の出を見るため。

 

 まだ暗いワット・プー公園にみんなで忍び込みます。営業時間外なので正門ではなく脇の小さな梯子からこっそり入ります。こっそりと言っても、地元の人公認のちゃんとした?梯子です。


 祭りはもう終わっていたので、ろうそくの火は全部消され、日の出前の一番深い闇の中をひたすら登ります。朝から汗だく。。。


 ぜぇぜぇしながら、山頂部の本殿に辿り着いた頃にはうっすらと明るくなっていました(写真・左下)。この日は、雲が多くて日の出はあきらめかけていたのですが、待つこと30分。チャンパサックを照らす綺麗な朝日が地平線から顔を出しました(写真・右下)。

 ヒロのらおす日記-朝のワットプー  ヒロのらおす日記-ワットプーからの日の出

 町が徐々に暁に染まると同時に、村々から水蒸気が湧き上がり小さな雲になって昇っていきます。きっと、村の人たちには見えない、そこにいると気づかない不思議な光景です。
 どれくらいの時間、朝日を見ていたかわかりません。気付けばいつもの温かい朝がやってきていました。心がすっかり洗われました。黒かったからすっきり。


 と、幸せに浸っていられるのも束の間。みなさん、この日は平日です。朝8時までに出勤しなければなりません。大急ぎで山を下り、車でパクセーに帰りました。


 また、ラオスの自然にエネルギーをもらった弾丸ツアーでした。がんばるぞ!