お箸が使えなくなってきた今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。日本に帰って、手づかみで食べたらドン引きされそうで涙目。


 さて、今日は“タイへと続く道”の旅のお話です。

僕の住むパクセーは、ラオスでは珍しく、メコン川の対岸もラオス領土なのです。タイとの国境のワンタオの町へ行くには、ラオス・日本大橋を渡って、さらに車で1時間進まなければならないのです。


 噂によると、国境にはラオスとは思えない品物の揃う免税店があるらしい。。。


 、のでっ!!!(写真下) 
 ヒロのらおす日記-自転車


 行くしかないっしょ!車で1時間なら、ちゃりんこで3時間ってとこかな。というわけで、引退間際の愛車「青空1号」ではなく、今回はラオス人注目の新車「夕空1号」出っ発ーーーつ!

タイへと続く道は、ひたすらのどかで真っ直ぐな田舎道。ところどころに小さな村やお店があって、いたる所で子どもたちに「ハロー!ファラーン!(こんにちは!フランス人!)」と言って手を振られた。どうやら、田舎ではまだ「外国人=ファラン」らしい。元フランス領だからね。どう見てもフランス人では、ないけど、まぁいっか。

ちなみに、物の名前にもよく「ファラン」がつけられているけど、これは「大きい」という意味で使っているよ。フランス人、大きいからね。


 そうこうして、走行していると(苦笑)、日本の援助で建てられた学校をいくつも発見。白い壁に真っ青な屋根だから、すぐにわかるね。パクソン~サラワンの道にもたくさん建設されていたけど、このタイへと続く道にもたくさんあって(写真左・右)、見つける度に「こんな所にまで、援助の手が届くなんて、日本もがんばってるなぁ。」って、エネルギーをもらう感じがしました。

 ヒロのらおす日記-JICA学校2   ヒロのらおす日記-JICA学校1

走行しているうちに(失笑)、3時間。ついに目的地の国境・ワンタオ村に到着。自転車で国境を越えようとしたらやっぱり「パスポートを見せなさい。」って止められた。


俺 「家においてきた。」

警備隊 「じゃぁ、行っちゃダメ。ところで、その自転車かっこいいな。」

俺 「でしょ。だから通っていい?」

警備隊 「ダメ。」


イミグレーションの向こうにはもう、タイのチョーンメックの町が見えているのに(写真下・左)、越えられそうで越えられないもどかしさ。向こうは賑やかそうだなぁ。隣の芝は青く見える。

この陸続きの国境という感覚は、日本では味わえないものですね。争いの歴史が作り上げてきた重要な境界線だから、軽い気持ちでは越えてはいけない気がする。だから、越境はこの次に、きちんとした形でしようと思い、あきらめ。
 ヒロのらおす日記-タイ   ヒロのらおす日記-免税店

タイへ行けなくても、ふと右を見れば噂のダオ・フアン免税店!(写真上・右)ここもダオさんですか。すごいね。

店内に一歩入ると、そこは別世界(写真下・左)。明るいし、きれい!入っていきなり香水が並んでいるなんて、ラオスではありえないっ!大抵、シャンプーとか塩とかでしょ。

いいにおい。

 ヒロのらおす日記-免税店内   ヒロのらおす日記-日本酒
店内を奥に進むと、4000~5000ドルのブランデー!やら、木箱のワインとか、もう酸欠になりそう。。。

その中には、日本酒コーナーも。梅酒が10種類も売っていてびっくり仰天。

あぁ、もう日本に帰りた、、、、くは、ないっ!


あぶない、あぶない。

買うものだけ買って、そそくさと店を後にしました。一歩出ればそこはラオス。お土産屋さんが、たくさん並んでいて、昼寝をしているおばちゃんとかを見ると、何だかほっとしました。


やっぱり、ものに流されたくはないな。どうせなら人に流されている方がよっぽどいい。適当で、のんびりなラオス人だけど、彼らは何が大切かをよく知っている。お金や時間の幸せな使い方をよく知っている。(賭博とか好きだけど。。。)ふりまわされることも多いけど、それもいい。


国境で日本を思い出し、改めてラオスの良さに気付かされた瞬間でした。

帰り道、へびを発見(写真下)。運がいいなと思ったら、重たくなったバッグでおしりがサドルに食い込んで痛むし、強烈なスコールに見舞われるし、サムローに轢かれそうになるしで、さんざんでした。往復6時間、まぁ、いい運動になったかな。梅酒、いつ飲もうかな。
ヒロのらおす日記-ヘビ