7年と1年

 

3月11日である。

 

 

 

今日

じいちゃんの老健へ行くと

おやつの時間

 

 

他の利用者さんは

三々五々集まって来ていたけれど

じいちゃんは相変わらず自室のベッドに寝たままだ。

 

 

極力笑顔でご挨拶。

 

ヨメの立場ならでは。

女優にだってなれるのさ。

 

 

そりゃ

よござんした。

 

 

次の瞬間

思いがけず

ベッドから起き上がろうとするじいちゃん。

 

少し手助けするだけで

車いすに移乗した。

 

 

ずっと動けなかったのに

今日は調子がいいのかしらん?

 

 

いや、帰りたい信念の

為せるワザ。

 

 

こちらウソも方便

 

 

こちらはホント

 

 

じいちゃんが帰りたい気持ち

分からないではない。

 

意に沿わない思い通りにならない毎日。

家に帰ればそれらが全て解消されると思っている。

 

しかし

 

家に帰れば

たちまち失われる家族の時間

心身両面に及ぶ疲弊があることは念頭にない。

 

これまで何度も繰り返される逡巡。

 

 

 

じいちゃんの入院から

早、丸1年。

家族は、いやキーパーソンである嫁は

一旦離れてしまえば

再びあの生活に戻るなど

 

考えられない、考えたくもない。

 

 

 

じいちゃんの1年を『ないもの』にしたいワタシ。

 

かの地の7年を思う気持ちはあるけれど

このクチにどうこう語れる資格はないと思う。

 

 

ごめんなさい。

 

 

 

 

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