もっと見たかった特撮シーン(大橋事故)、不謹慎だけど

 

『Believe』、龍神大橋のワイヤーが切れて暴れまくり、橋が崩落するシーンは素晴らしかったです。VFX? あれだけの迫力と臨場感が テレビドラマで見られるなんて、すごい時代になった(爆発シーンは『西部警察』とか『仮面ライダー』とか昔からいろいろ有りますけれど、ワイヤーがバシッと切れて暴れまわるシーンは初めて見た気が・・・)。テレビ朝日の「記念ドラマ」にかける意気込みも伝わりました。

 

 

このシーンを最初にもってくれば良かったのに・・人それぞれの好みですけれど・・・この迫力のシーンを最初にもってきて、見る人を一気に引き込む・・わたしが監督ならそうしますてへぺろ

でも、実際は、最初に「日常の朝のシーン/夫婦の微妙にすれちがう会話シーン」をもってきたのは、『ブルーモーメント』もそうでしたけれど、失って初めてわかる宝というものを、本来なら続いていたはずのフツーの幸せを、象徴的に描きたかったのでしょうか・・・

 

 

 

 

  キムタクはこの先ジョニーデップになれるのか?

 

1話を見て、豪華なキャストが誰も彼も訳アリっぽく(弁護士の斎藤工さん、途中で裏切らないでね)、濃いドラマになりそうなのが楽しみです。が、しか~し!、このドラマを「見たいドラマNo.1」にできないのは(ちなみにNO.1は日曜劇場『アンチヒーロー』。朝ドラ、大河を別にして。)

主人公・狩山陸(木村拓哉)のキャラクタが1話を見るかぎり曖昧だったからです。個性的なキャラクタ、魅力的なキャラクタになっていなかった。なぜなのでしょう?

 

 

もちろん、すべての責任をかぶって刑に服するとか、刑務所でも荒くれ者たちをスマートにおさえるとか、肝が据わってクレバーな人物であるとか、仲間意識が強く優しい人物だとか、武術の特技がある、とか、わかりましたけれど、でも、キムタクドラマとしては物足りない、と、思うのです。

何が不足しているのかわかりませんけれど、物足りない。

1話を見るかぎりでは、優秀なビジネスマンの域を出てなくて・・そのわからない部分を埋めて、たとえば『古畑任三郎』の田村正和さんみたいなコミカルな味とか・・・今回は違うけれど・・・・狩山陸の個性をもっと立たせてほしいのです。

 

 

 

俳優さんというのは、年齢を重ねるのが難しい職業だと思います。いえ、主役でなければ、それこそ「バイプレーヤーズ」であれば、年齢とともに良い味をどんどん出していけるのだと思います。むしろ年齢を重ねるのが武器になるくらいで。でも、主役となると・・・50代、60代が活躍する「作品」自体が少なくなるのではないでしょうか?

 

熱心に話すと長くなるので止めますが、

今回の『Believe』で一番気にしているのは、キムタクはなぜこの役を選んだのか?ということです。50代役者として、この役をどんなふうに仕上げていくつもりなのか?ということです。1話の段階では、まだ全然見えない。

 

 

そして50代からの成長は、その先に、日本で言えば役所広司さんがいるのか、阿部寛さんなのか、それとも海外に目を移せば ジョニー・デップが見えるのか、ハリソン・フォードなのか、トム・ハンクスなのか・・・ちょっと大げさな話になりました?・・・そういう目標があってほしいと思います。そういえば、真田広之さんは今どんな俳優さんになっているのだろう?

そんなこんなを考えながら、今回はキムタクドラマを見ています。ひょっとしてわたしファン? いや、いや、特にそんなことないと思うけど・・・