こんにちは。公認心理師の石川美樹です。
本日は、
「傷つけるつもりはなかった? 親の何気ない一言が残る理由」をお届けします。
「そんなつもりじゃなかったのに」――
親が何気なく言った一言が、子どもの心に深く残ることがあります。
例えば、
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」
「そんなこともできないの?」
といった言葉。
親にとってはしつけや励ましのつもりでも、子どもにとっては
「自分はダメなんだ」
「我慢しないと愛されない」
といった思い込みにつながることがあります。
では、なぜ何気ない一言がそんなにも心に残るのでしょうか?
それは、子どもは親の言葉を「そのまま受け取る」からです。
特に幼少期は、自分の価値を親の言葉や態度で判断しがち。
繰り返し言われることで、その言葉が「自分の真実」になってしまうのです。
もし、今も親の言葉に縛られて苦しいと感じるなら、
「あの言葉は本当に真実だろうか?」
「それ本当?」
「自分はそんなにダメかな?」
と問い直してみてください。
そして、心の中の小さな自分に、
「もうそんなふうに思わなくていいよ」
と優しく伝えてあげましょう。
親の言葉は変えられなくても、
それをどう受け取るかは変えられます。
自分の心を軽くする言葉を、これから自分にかけてあげてくださいね。