こんにちは。公認心理師の石川美樹です。
本日のお話は、 一昨年４月のお話です。
【誰にも必要とされないと思っていた引きこもり人生から大学復帰→就職へ！】です。
お母様からのご希望で、カウンセリングが始まった元引きこもりの男性Aさんのお話です。
そのAさんから、一昨年4月にこんな素敵なメールが届きました。
「先月は、就職活動のご相談にのっていただきありがとうございました。
おかげさまで、希望する企業から内定を頂くことが出来ました！
石川先生のセッションで、気持ちの整理と決心ができたおかげだと思っています。本当にありがとうございました」
このメールを受け取って、私は、涙が止まらなくなりました。
最初の頃のAさんは、自信を失い、自分にダメ出しばかりで、
自分は誰にも必要とされない、
誰からも必要とされない、
と強固に思っており、社会に出るの怖くなり引きこもっておられました。
お母様に無意識に埋め込まれた「ねばならない」の呪縛、
お父様が考える正しい道への無意識の誘導で苦しんでいたからです。
Aさんは、私のセッションで大きく変化されたのですが、
彼のお母さんにも、私のセッションを続けていただき、彼女も大きく変化していくことで相乗効果が生まれ、
彼が大きく変化したことは間違い無い事実です。
引きこもりといえば、引きこもっている、悩んでいる、自信を失っている本人がカウンセリングを受けるものと思っている方も多いと思いますが、そうではなく、実は、親御さんが変わることで子供に影響することがとても大きいのです。
お母様には、まずは、私の知人でもある、桝田智彦臨床心理士が書かれている書籍、
「親から始まるひきこもり回復 心理学が導く奇跡を起こす5つのプロセス」
を読んでもらい、お母さんの学びの基礎を深めていただきました。
桝田先生が開催する親の会にもご両親が何度か参加されています。
その上で、私のカウンセリングをお母様にも続けていただき、そして息子さんのカウンセリングが始まったのです。
もちろん、大学へ再入学するまでにも私の通常のセッションよりは時間がかかりましたが、
Aさんはどんどん自信を回復され、本来の自分を取り戻し、
その間、何度もくじけそうになりますが、
カウンセリングを続けるたびに、彼の回復力（レジリエンス）が向上し、
過去のインナーチャイルドが本当の自分を見つけ、本来のAさんを取り戻していったのす。
そしてしばらくすると、もう一度大学で学び直したいと、4年生大学の試験にチャレンジし見事合格！
大学生活も大波小波が押し寄せるたびにセッションを続け、
バイトにもチャレンジし、どんなバイトが自分に合うか合わないかを模索し続けながら、本物のAさんを取り戻していったのです。
そして、就職活動の時期がやってきました。就職とは、人生の中でも大きな選択の一つです。
ですから、真剣に考え、悩み、ときには不合格の連絡が届いたり、そのたびに、彼の中で多くの疑問や不安が出てきました。
「私が進んでいく方向は本当にこれでいいのだろうか？」と、、、、
その度に、Aさんは、私とのセッションを重ね、
私はAさんの無意識を整理し、本当のAさんが求めている本音を引き出していきました。
私がセラピストという上の立場でなく、二人三脚な感じだったと私は思っています。
そして、冒頭にあった連絡を受け取ったのです。
本当に本当に嬉しいです。
Aさんは、自分が苦しんだからこそ、
就職先でも、苦しい人の気持ちがよくわかる人間にり、周りに幸せを広げていくことでしょう。
確かに過去は苦しかったかもしれない。しかし未来は変えられるし、その未来は本当のAさん、過去に作り出された仮面を被ったAさんでなく、そのまんまのAさんが創っていくのです。
本当におめでとうございました。
そしてこの連絡から一年半、
就職して8ヶ月。
今の彼は、
同僚から、会社から、彼女から必要とされる人間に成長していっており、
彼自身も
「 どんなに小さくても、私は必要とされている人間だと自信を持って心から言えます」
とのことです。
誰からも必要とされない思いをお持ちのあなた。
そして、誰からも必要とされないと思っているお子様をお持ちのご家族の方。
ぜひ、ご相談ください。
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