こんにちは。公認心理師の石川美樹です。
本日は、
【自分の居場所がないと孤独を感じているあなたへ】というタイトルでお届けします。
人という生き物は、一人では生きていけません。
ですから、必ず、何かしらの人間関係の中でのコミュニティーに属します。
幼少期は、《家族》ですし、
少し大きくなると、《幼稚園や学校》そして《友達関係》
そのコミュニティーは大きくなり、複数になり、
《会社》《友人関係》《家族》など、必ずどこかに属することになることでしょう。
しかし、一応、そのコミュニティーには属しているけど、
【自分の居場所がない、、、、】と、不安、孤独感、恐怖感、息苦しさ、生きづらさ
を感じている大人は、意外と多いのではないでしょうか?
そのコミュニティーの中で、
「私はここにいていいんだ!」
と思える自分の【居場所】ってどんなものなのでしょうか?
それは、
1. ここにいていいんだという《安心や安全感》
2. 自分がその中で誰かの役に立っているんだ!という《自己有用感》
このどちらか、もしくはこの2つが得られていない場合、
【自分の居場所がない】と感じてしまうのです。
しかし、その居場所がない感覚は、大人になってからのことでしょうか?
【自分の居場所がない】と感じてしまう多くの人が、実は幼少期から、この感覚を抱えている人がとても多いのです。
その大きな原因の一つが、
生まれてから最初のコミュニティーである《家族》関係の中で、
居場所がなかったという経験をした方が、
大人の今でもその時に経験した記憶を無意識に感じてしまい、
【自分の居場所がない】と感じてしまうのです。
幼少期、
・両親の喧嘩が絶えず、怖くていつも一人で別室で泣きながら膝を抱えていた花子さん
・何をやっても褒められることなく、否定され続けていた太郎くん
・母の再婚相手との間に子供ができ、自分はこの絆に入っていけないと感じていた佳子さん
・ヒステリーな母親から叩かれる、家から出されるなど厳しい体罰を与えられていた洋子さん
・父親の暴力がひどく、「次男のお前なんていなくてもいいんだ」と殴られていた隼人くん
・両親が嫉妬深い姉のことをうまく扱えず、姉の機嫌ばかり伺い、差別され続けた聞き分けの良い妹の桜さん
皆、大人になってからも、
どのコミュニティーに属しても、なんだか
【自分の居場所がない】と感じている方達です。
【自分の居場所がない】と感じているあなた。
それは記憶の奥に隠れているかもしれない、幼少期の家族から受けた心の傷(トラウマ)から生まれた感覚なのかもしれません。
ですから、今を解決していくために、
幼少期の家族関係の中で得てしまった、心の傷(トラウマ)を癒し見ていく必要があるかもしれませんね。
心の奥にいる、小さい小さい頃のあなた(インナーチャイルド)が、
「居場所がないよ〜。寂しいよ〜。怖いよ〜。孤独だよ〜」と、
叫んでいるかもしれませんね。