こんにちは。公認心理師の石川美樹です。
本日は、
【訳もなく涙が出る。え? これってうつ病なの?】というタイトルでお届けしようと思います。
《訳もなく涙が出る》時は、必ずしもうつ病という病気であるとは限りません。
確かに、うつ病の症状の中には、《訳もなく涙が出る》という項目はありますが、この症状だけでうつ病とは判断できません。
だからと言って、安心する前に、この涙のわけを探ってみましょうか!?
《訳もなく涙が出る》と表現していますが、
実は、意識(頭)では、《訳もなく》と思っていますが、無意識の中では《訳》きちんとあるんですね。
まだ言葉が話せない赤ちゃんは、
おむつが濡れて「不快だ」とか、
「お腹が空いたからおっぱいちょうだい」
「抱っこしてほしい」
という、言葉にできない欲求や感情を、泣いて、涙で表現します。
また、言葉が少し出始めるようになっても、
お友達におもちゃを取られて《悔しい》という感情をうまく言葉で表せない時、
「ママ〜!! え〜ん」と泣きながら、涙で《悔しい》を表現します。
そうなんです。
大人のあなたでも、《訳もなく涙が出る》時は、
言葉にできない、感情が隠されている
ときなのです。
子供の時のように、
うまく言葉に表現できないので、涙で表現するしかないんです、、、、。
もしかしたら、
幼少期から、言葉で感情を出すのが苦手な方だったのかもしれません。
感情をそのまま出すと怒られていたので、感情に蓋をする癖を作ったのかもしれません。
この癖を持ったまま成長してしまうと、
感情を抑え込んでしまう癖が付いてしまい、
ぎりぎりまで我慢して頑張ってしまう、、、、。
そして、今、《訳》はあるのに、その《訳》隠して、
《涙を出すこと》で無意識は、
「本当の感情をわかって!!」と言いながら涙を流しているのでしょう。
本当は、「ワンオペ育児が大変。もうぎりぎり」
本当は、「残業での仕事は断りたいのに、ついやります!と言ってしまう。疲れた」
本当は、「ママ友にマウント取られて,言い返せなくて悔しい」
本当は、「みんなありがとう。と言いたいのに素直にありがとうと言えない」
本当は、「孤独で寂しいのに、一緒にお弁当食べてもいい?と人の輪に入れない」
辛い、疲れた、悔しい、素直になれない、悲しい、孤独だ、助けて! etc.......
ガンバやり屋さんであればあるほどこの感情に蓋をしたまま頑張ってしまうので、
これが続いてしまうと、《訳もなく涙が出る》以外の症状も出てきてしまい、
うつ病に進行してしまうケースもあります。
ですので、
早めに、その涙の裏側にある感情を言葉で表現させてあげましょう。
セルフワークももちろんいいのですが、セルフワークにつまづいていたり、なかなかうまくできない時もあります。
そんな時は、セラピストや心理カウンセラーなどのプロに相談してみるのが、
一番効率よく、早く解決に導き、生きづらさから解放されることと思います。
もし私でよければ、ぜひ気軽に相談されてくださいね。
まずは、あなたの幼少期からの傾向や、こころの仕組みを簡単に知ることから始めてみてもいいのかもしれませんね。
ではまた!
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