こんにちは。公認心理師の石川美樹です。

GWの後半、最高気温はかなり暑いけど天気が良くて青空が素敵ですね。
あ〜、私も足の調子さえよければ、いろんなところに遊びにいきたいな、、、残念、、、、、

 

さて、本日は、

【きもっ玉母ちゃんの片付け術】として、

片付けられない悩みのクライアントC子さんの体験をお話をしたいと思います(C子さんにはシェア了解済み)

C子さんの悩みは片付けられないこと。
フルタイムの仕事をしており、仕事から帰ってくるとクタクタだし、土日は子供の野球チームの付き添いやら、休みがあってもダラダラと過ごしてしまうので、片付けができないことが悩みでした。
そんな片付けられない自分を責めてしまうし、夫からは「だらしなすぎる」と怒られるし、

「先生! 私片付けられるようになりたいんです。私変わりたいんです」

 

というお悩みでセッションを受けられた C子さん。

まず、どうして片付けられるように変わりたいのかを深くお聞きすると(彼女のなりたい姿)、

「私の理想のお母さん像は、きもっ玉母ちゃんで、子供の野球友達を家に読んで、『ほれ食え!』どん!と大皿料理で振る舞ったりして楽しんでもらいたいんです。それが私の夢なんです」

とのこと。

「しかし、その子供たちを呼んだとしても、この汚いキッチン、座る場所のないくらい椅子には洗濯物、お皿を乗せるテーブルには、雑誌や新聞、郵便物が散乱していて、とても子供たちですら呼べる状態ではないんです。たとえこの状態で誘ってあげたとしても、子供たちが、『友達の家に行ったらすごい汚かった』と告げ口されて、私の悪い評判が伝わってしまうのでは?それが恐怖なんです。」とのこと。

片付けられない自分の評判が伝わる→C子さんはだらしない人

と周りから見られるのは嫌を通り越して恐怖心にまでなっているとのこと。実際夫にはすでに「だらしない人」のレッテルを貼られているので、そこを挽回するためにも片付けらるようになりたいと、、、、。

まずセッションでは、彼女の過去に片付けに対するトラウマがないかを意識、無意識含めお話を伺うと、
やはりC子さんの母親の影響がとても大きいことに気づきました。
彼女が幼少期から見ている母親の片付けは、ちょっとの埃も見逃さず、障子や扉の隙間は、爪楊枝で掃除するほどの潔癖さ。
幼少期から片付け下手だったC子さんは、いつも母親から「お前はだらしない」と言われていたそうです。

まずは幼少期に彼女の母親から植え付けられていた、

「私のように綺麗に片付けなさい」
という禁止令を解除し、

「お母さんのように片付けなければならない。なぜならば、だらしない人間になってしまうから」
という価値観を外していくと、

涙ながらに、

「ずっとずっと、片付けられない私を責めていました。
 しかし、片付けをやろうとすればするほど、完璧にやらなければなってしまい、最初から肩の荷が重く手が付けられない。
 そしてできない私を責める、、、のループでした。ずっと辛かったんです。そっか、私、私、片付けられなくてもだらしなくないですよね。お母さんみたいに完璧でなくもいいんですよね」


と、スッキリした気持ちになられたので、

次に、私とC子さんで、
C子さんの理想の姿、《きもっ玉かあちゃん》なら、子供の友達が遊びにくる時、どんな片付けをするのかを想像して見ました。

表題にある通り、【きもっ玉母ちゃんの片付け術】をセッションで作り上げていったんです。

【きもっ玉母ちゃんの片付け術】は、
・四角い部屋も丸く掃くくらいの大まかさ

・新聞や雑誌は、まとめるくらいはまとめて部屋の隅に置く

・《とりあえずなんでも箱》という箱やカゴを作り、誰かが遊びにくるときにはその箱に入れて、押し入れに押し込む
・テーブルにシミがついていても、どうせ子供たちが野球帰りでドロドロなんだから気にしない。
・障子や襖が破れていようと、それは子供たちが元気な印と考える

このように作りあげセッションを終わると、その翌日、

「先生!! 片付けられました! もちろん母のように完璧ではないですが、
 きもっ玉母ちゃん風にやりました。春休みには子供たちの友達を呼ぶ予定です」とのこと。

そして、1ヶ月後くらいかな、C子さん、

「今度は、《とりあえずなんでも箱》に入っているものを片付けられなくて、一時期、また自分を責めそうな私が出てきましたが、 反対に、そっか、なんでも箱から、少し枠を広げて《洋服を入れるなんでも箱》と《それ以外に》二つに分けてみました。そしたらだんだんと面白くなって、もちろん母のようにはできませんけど、
いいですね。【きもっ玉母ちゃんの片付け術】が、だんだん私なりの、そのままの私の片づけでいいんだと思えるようになりました」

とのことでした。
本当によかったですね。

C子さんのように、片付けられない心の裏には、幼少期の家庭での片付けのトラウマが隠されているケースが多々あります。
C子さんの場合は、
「母親のように完璧にやらなければ」が反対に心の負担になっていたり、
「母親のように完璧にやってしまったら、本当のおっとり大雑把でもOKな私はどこへいっちゃうの?」という、自分の存在がなくなる恐怖でできなかったりしていました。

もちろん、片付けられない心理の裏にはこれ以外にもさまざまなケースがあります。

もし、あなたが、片付けられなくて生きづらさを感じているのであれば、一度、 幼少期からの「片付けに関する記憶」を少し紐解いてみると、新しい自分自身が見えるかもしれませんね。
過去が紐解かれ、心が軽くなると、本当の自分にぴったりな片付け術が見つかることでしょう。

今回は、お片付けのお話でした。また次回のブログもお楽しみに。


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