こんにちは。公認心理師の石川美樹です。
本日は、褒められるのが苦手な人の心理とは?というタイトルでお届けしようと思います。
褒められるのが苦手な人っているんだ
褒められるのが苦手な心理 【裏に何かあると思ってしまう】
褒められるのが苦手な心理【嫉妬されるのが怖い】
褒められるのが苦手な心理【ただ単に恥ずかしい】
褒められるのが苦手な心理にインナーチャイルドが関係している
褒められるのが苦手な人っているんだ
褒められると、人って嬉しいと思っているかもしれませんが、
実は、褒められることが苦手て、ソワソワしたり、気持ち悪いと感じてしまったり、時には怒りを感じる人さえいます。
褒められたら、素直に「ありがとう」と言えたら、どんなに素敵なんだろう?と思ってみても、なかなか素直に受け取れない、、、、涙
それはなぜでしょう? その裏にある心理を少し解説していきましょう。
褒められるのが苦手な心理
【裏に何かあると思ってしまう】
褒められると、褒めている相手の心の中に「何か裏があるのかな?」と考えてしまうのです。
例えば、
「見返りを求めてるのかな?」とか、
「みんなが嫌な仕事を私にやれって断れないようにまずは褒めてるんじゃないかな?」など、
要は、褒め言葉を素直に信じることができないタイプの方です。
もったいないけど苦しいですね、、、、。
褒められるのが苦手な心理【嫉妬されるのが怖い】
褒められている私を第三者にみられて、
「え〜、あの人、あの程度なのに褒められて調子に乗ってる!」とか、
途中から話しに割り込まれ、
「私の方が、もっとここができるのよ」とマウントを取られたたり、後でいじめられたり、嫉妬されるのが怖いタイプの方です。
これも悲しいし、苦しくなっちゃいますね、、、、。
褒められるのが苦手な心理【ただ単に恥ずかしい】
幼少期から褒められた経験が少ないので、ただ単に気恥ずかしいので苦手なだけのタイプもいますね。
このタイプの場合、気恥ずかしいから、上記の「裏に何かがあると思ってしまったり」「嫉妬されるのが怖い」と、自分の本当の気持ちを捻じ曲げて解釈してしまう人もいます。すると意外に本当の心理が見えなくなっている方もいらっしゃいます。
本当にもったいない。
褒められるのが苦手な心理にインナーチャイルドが関係している
褒められるのが苦手な心理を作り上げた大元の原因は、実は幼少期の経験が大きく関わっており、その中でも苦手感が大きい方は、その経験の中で心に大きな傷を負ってしまったのです。
幼少期の心の傷が、今の大人のあなたの行動に影響を与えてしまっていることを「インナーチャイルド」いいます。
インナーチャイルドを詳しく知りたい方は、こちらのブログを読んでみてね。
クライアントAさんのお話です。
彼女は、幼少期、姉の嫉妬がものすごく、特に父からAさんが褒められると、その後姉から、無視される、蹴られる、髪の毛を引っ張られる、ヒステリーになるので、両親も見かねて、結局完全に姉の味方になってしまい、褒められることがトラウマになっていました。
家庭以外でも、かわいいタイプの彼女は普通にしているだけなのに、誰かが「Aちゃん、そのリボンかわいい」と言われれば、周りから嫉妬され、嫉妬された子からリボンをむしり取らたなどという過去の傷の話もしてくれました。
Aさんは、褒められると後から嫉妬されるのが怖いタイプでした。
Aさんのセッションは、過去のインナーチャイルドを癒すべく、まず姉から嫉妬されることの怒り、両親が助けてくれなかったことへの怒り、リボンをむしり取られたなどなどの、まずは怒りをどんどん対処し、癒していくことで、彼女の中から、大きな悲しみが湧き出できたのです。
「本当は、両親から、
『お前は全く悪くないよ。それどころか本当に優しい子だよね』
って言ってほしかった。
友達からも嫉妬された時に助けてほしかった。私はいつも嫉妬されて一人ぼっちだった、、、、と、孤独の悲しみが出てきたのです。
彼女のインナーチャイルドの親玉は、孤独の悲しみだったのです。
いかがでしか?
このように、褒められるのが苦手な心理の奥の奥には、悲しみに蓋をしてしまったインナーチャイルドが隠れている場合が意外と多いのです。
ぜひ、褒められるのが苦手なあなた。
少しだけでもいいので、自分がどのタイプか?
そして、それが幼少期の心のトラウマと重なっていないかを、
ちょっとだけ考えてみると、怒りさんと、悲しみさんが、
「早くここから出して〜!!」
という声が聞こえてくるかもしれませんね。