これはつい最近のこと。やっと術後2年の診察。今回は、血液検査とCT。

 

血液検査、いわゆる肝機能異常なし、腫瘍マーカー(CEA)2.7。手術直後に1.6だった程度で、自分はずーっと2.2-2.7のレンジなので、おそらくCEAには反応しないのだろう。ただし。これが基準値、5.0を超えたらやはりなにかあると考えるのがよいようだ。一度2.2から2.5、ひいては2.7となったときに、主治医に恐る恐る聞いてみた。

 

基準値超えない限りは心配はしなくていいです。

 

その翌月に2.4に下がった。心配はするだけ無駄、基準値超えてから心配しよう、と納得がいくのは、安心できる結果が出たからだ。これが、基準値でもこえようものならきっと、「何が原因だったんだろう」と心配し始める。なんで、こうも過去のことばかり振り返るのか。自分の性格かもしれないが、これもいわゆる人間の性(さが)ってやつだろう。

 

2年のUFT服用が終わった。それは長い2年だった。薬飲む時間が気になるし、飲み会(まず飲むことはないが)の前日からおやすみ。海外出張なんてあったら、その期間はおやすみ。歯を抜くかもしれないとすると、その前後もおやすみ。けっこう途中途中でおやすみしながらだったので、副作用らしい副作用は感じなかった。たまーに、お腹くだしたり、思い出したように激しい口内炎が出たりする程度だった。飲まなくなって、ホッとした。高かったしね。このくすり。

 

飲まなくて良くなった翌日から、飲まない自分をなんか変に感じた。習慣は恐ろしい。

 

CTもなにもなし。主治医は、画像を自分でさーっとみた程度。読影の先生の所見ではなにもなし。それにしても、前でたGGOはなんだったんだろう。

 

これからは半年に一度、レントゲンと採血。さらに半年後にCTと採血。つまり1年に1回CTの検査を受ける程度になるようだ。それを3年くらい続けたら、あとは1年に1回。

 

手術しても先が本当にながい。とにかく根気がいる。タフさ、ということではない。どちらかというと弱気で臆病に、かつあきらめずという、なんだかよくわからない、でも人生の生き方そのもののような対応が必要だ。

 

「肺がんを疑う」って言われた時、「肺癌?本当ですか?」と言った自分がいる。今の自分はあのときの自分とかわらない。いまでも、自分に語りかける。「肺癌?本当ですか?」と。自分が肺がんになったことがピンとこない。

 

たしかに、体に手術痕(VTASだったから小さいものだが)あるから、事実だし、レントゲンで小さくなった肺をみると、本当に切除された右上葉の分、小さくなっている。

 

そうだ、いまのところ、何もないのだから、「肺癌?本当ですか?」でいいじゃないか。いろんなことに実感がない人生でいいじゃないか。次の検診まで、しらばっくれるように、忘れよう。