私の誕生日は4月の某日。

結婚記念日も同じ日。

あなたが出ていくまで

籍を抜かないので

必然的に記念日を迎えた。



この日私は会社で

お祝いは友人がしてくれると

言うから

仕事を切り上げて

向かった。

盛大に祝ってもらって

次の日は予定があったので

早めに帰宅。


帰るとリビングに

プレゼントが置いてあることに

気付いた。


毎年あなたは

わたしにブランドのバックを

プレゼントしてくれる。


一年に一回だからと

ハイブランドのもの。



私はあまりブランドに興味はないけれど

あなたは妻には良い物を

身に付けてほしい人らしく

プレゼントをくれる。



今年はどのブランドがいいか

聞かれていないし

なしかなあと思っていたら



今年も朝おきたら

置いてあった。

100本のバラと一緒に。




多分あなたからもらう

最後のプレゼント。



毎年顔を合わせて

ディナーに出かけて

バラとプレゼントをもらう。



今年は顔を合わせてではなく

置いてあった。



ちょっと寂しい気もしたけど

これが私が選んだ道。



バラは花瓶にいけて

プレゼントは大切に

使わせてもらう事にした。




大切なものはなくさなきゃ

分からないよと周りから

言われるけど、

私は無くす前からちゃんと

わかってる。


自分にどれだけダメージがくるかも。



それでも別れる決心に

変わりはないから。




前を向いて

笑顔でいようと思う。