琵琶湖の南西、京都の鬼門 北東に位置する
天智天皇の作った古都でもあった滋賀県大津市。
古事記に日枝山と記される比叡山
 
ここに仏教の母山と言われる延暦寺があります。
 
延暦寺は
浄土念仏の法然上人、親鸞聖人、良忍上人、一遍上人、真盛上人
禅では臨済宗の栄西禅師、曹洞宗の道元禅師
法華経信仰の日蓮聖人など
名だたる宗派の開祖が学ばれた寺院です
 

訪れた当日は
残雪が深く残り
ダウンジャケットの上からも寒さを感じるほどでした
 
延暦寺の本堂である根本中堂
この根本中堂は室町時代から戦国期に様々な政治に巻き込まれました。
江戸時代に入り、天海の奏上により再建された国宝です
現在は、修理中でした

中に入ると脇壇で護摩が行われていました
誰もいないお堂でお坊さんがお一人でひたすらお祈りされていました
せっかくですのでお祈りさせていただきました
 
堂内はとても足がしびれるほどに寒いのですが
拝殿ではホットペットが敷かれお祈りに集中できました。
 
様々なところで護摩に参加してきましたが
ここほど、こちらの姿勢が問われるところはなかったです
とても寒く、途中で拔けたくなるほどです
仏様との一体感を感じられる護摩です
 
文殊楼
根本中堂から見上げると文殊楼があります
 
楼内に入れるのですが
はしごで登っていきます
はしごは金属製で手に痛みが走ります
 
登りきると文殊菩薩像があります
手を合わせるとなぜか、菩薩様の手が揺れているように見えます
錯覚というより、肉眼で感じるものでいままでには無いものでした
 
 
戒壇院
仏教僧にいちばん大切な戒壇(授戒)
このお寺の創設理由のひとつとも言えるもののひとつです
唐招提寺のような強いエネルギーは感じませんでしたが
特別なものを感じました。
 
阿弥陀堂
阿弥陀如来様を祀るお堂です
一般の方の祈願・回向もできる場所です
【南無阿弥陀仏】で知られる念仏
延暦寺では、多くの念仏宗が生まれています
 
阿弥陀如来様に拝む時浄土と言うものを考えます
自分の浄土という自分の救い
亡くなった家族の冥福である浄土
心にある静かな仏教感に
気づかされるます
 
 
あまりに寒いので延暦寺会館で直会です
干支の守護仏の梵字を書かれています
気持も身体も緩みました