「犬なんて連れてくるな!ばかばかしい!」


以前お伺いした施設で、こう叫んでいる対象者の方がいらっしゃいました。

この施設への訪問はこの日で5回目。

初めてお伺いした時には、施設のスタッフの方々やセラピースタッフが話しかけてもずっと叫び続けておられました。

見かねた施設スタッフの方が、プログラムが始まる前にお部屋へお連れしてくださったのですが、最後までご参加いただけたかったことをとても残念に思ったのを覚えています。

そんな訪問日が3回ほど続き、4回目辺りから、徐々にこの方の声の大きさも表情も少しずつですが、穏やかになってきました。


そして前回訪れた時、プレゼントのしおりをご自分から進んで、身を乗り出し、手を伸ばして受け取ってくださいました。

施設のスタッフの方のご協力もあり、最後のふれあいまでしっかりとその場に座り、「犬、触ってみる?」とスタッフの方に聞かれると、こくんと頷いてくださいました。

そっとあんずを連れて行くと頭を撫でて「かわいいね。」とおっしゃいました。


同じドッグセラピスト、同じセラピードッグで訪問を続けることは、こういうことなのだと改めて感じた瞬間でした。

お顔を覚えること、お名前を覚えること、そしてお人柄をしっかりと理解すること。

それは、ただ単にその場を楽しんでいただくことだけを目的にしているのではなく、しっかりとした目標・プロセスを考えた上で得ることの出来るものです。

例えば・・

長期的目標:自発性の促進による、日常生活への意欲向上、自己表現の促進

短期的目標:プログラムへの積極的参加の促進(お世話・簡易的・対戦型プログラムの取り入れなど)

このようなアプローチを取り入れることで、「ドッグセラピー」は成り立ちます。


私たちは「楽しい」だけではなく、しっかりとした目的の上で同じ犬・人と関わることで「意味のある時を過ごしていただく」セラピーを目指しています。


今日は随分かたっくるしいことを書きました笑

セラピーの必要性を改めて感じることができた出来事だったのでついつい熱くなりましたえへ

では最後にご協力お願いいたしますエルモ
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