花嫁の父今日は、次女の結婚式だった。この日を終えるまでは、何をするわけでもないがカラダもキモチもバタバタしていた。父親に気づかいしたようなしきたりで娘と腕を組んで歩きもうあきらめろと言わんばかりに新郎に渡す。そして、歩き始めた娘の背中を見送るのが今日の父親の役目だと感じた。ほっと一安心したようなちょっとだけ遠くに行ったような…。これからが娘の人生で親は無力になっていく。