メダカのそばにヒラリヒラリと泳ぐ生き物がいた。




その名をコシマゲンゴロウと言うらしい。



なぜここにいるのかわからないが



メダカやミナミヌマエビたちと



そこで暮らしているようだ。



しかし、コシマゲンゴロウと名乗る隣人は



じつは肉食の生き物である。



多分、メダカが一匹喰われたようだ。



仕方ないなぁ。



たとえ取り除いたとしても



きっとまた違う肉食が住みつくだろう。



人間の世界であっても



人を餌食にして生きるろくでもない人間が存在する。



それなりの距離をおいて



時には睨みをきかせながら



上手に生きるしかない。



それが避けることのできない生存競争なのだから。