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「そんな家が嫌なら好きにしたらええがな!」



ついつい感情的に怒鳴ってしまう私は



頑固で怒りっぽくて、世話のかかる



まったく“昭和のオヤジ”です。



「そんな怒らんでも、この子にはこの子の都合があるんやから…」



嫁が間に入ります。



原因は些細なことです。



おととい帰省した一人暮らしをする次女が下宿先に今夜帰るか明日の朝に帰るかという



たわいもない話です。



「勝手にしたらええやんけ!」



吐き捨てるように言って強がってはみたものの



憎いわけでもなく、本当にどうでもいいわけでもなく



ただ少しの時間であってもそばにいたら安心できるという



身勝手な感情なのです。



わかってほしいけど、知られたくない気持ちを



ひたすら隠しながら、その場を離れました。



しばらくして、やっぱり今夜帰るらしく



「またすぐに帰るから…」



一声かけて行きました。



「あぁ…」



そっけなく返事をしましたが



そこには純情なオヤジ心が隠されているのです。



ふと浮かんだ、さだまさしの「案山子」の歌詞を思い出す私の膝に



気持ちを知ってか知らずかネコがやって来て



一緒に目を閉じるのでした。