今朝も四時ごろには猛烈な眠気に襲われたが、寝れたのは六時頃だったと思う。

 

 13時半に起床した。

 

 異様な疲労感を感じた。昨日は運動をしていないから、久しぶりに本を集中して読んだり、集中的に文章を書いたのが影響したんだと思う。昨日だけで久しぶりに原稿用紙13枚分の文章を書いた。そういえば、昨夜は久しぶりにおでこが痛かった。本格的な復帰はまだ先だろうが、久方ぶりの疲労感は確実に読書と日誌のせいだ。まだ再開して三日しか経たない。まだまだ伸びていくだろう。

 

 しかし、起きた瞬間にこんな生活を続けても何かにつながる訳がないというネガティブなイメージに襲われてしまった。もう楽になりたいなと思ってしまった。どうして自分はこんなにも弱いのかと感じてしまった。もうダメかもしれない。

 

 起床してすぐに煙草を吸った。風邪のような感覚がする。起きてすぐに煙草を吸ってこういう感覚にとらわれるときは大抵が欝傾向の時だ。今日が晴れで良かった。原付に乗って太陽の光を浴びれば欝傾向もすぐ直るだろう。普通の生活が送れている人には分からないだろうが、不規則で忌々しい生活を送らざるえない人間にとって太陽の光は強く温かい。太陽の光すら浴びられない生活をしたことない人間には分からない感覚だと思う。

 

 

 そうだ。昨年の八月はそういう生活だったなと不意に思い出した。

 

 会社から理不尽な自宅待機を命じられ、午前八時半から午後五時半までの勤務時間中は昼飯を食いに外出することも禁じられた。びくびくしながら会社からの処分の電話を待っていた。太陽が上がるころに寝て夕方に起きることの繰り返しだった。週に二回の休日だけ、原付で豊田や瀬戸までツーリングに行き、全身の太陽の光を浴びせかけた。生き返る心地だった。夜になるとポケモンゴーをやりに深夜徘徊をした。原付で深夜にツーリングした時もあった。頭がおかしくなりそうだった。しかし、それも九月からの不当な配置転換に比べればいくらかマシだった。

 

 人間の生活はいとも簡単に壊される。世の中はまるで不平等だ。そう感じる日々だった。

 

 

 近所を原付で一周しポケストップを回ってモンスターボールを蓄える。今日はハローワークに失業給付金の手続きに行かなければならないから少し早めに起きたのだった。モンスターボールを蓄えてハローワークまでの道中で色違いワンリキーとマンキーでも引っかかってくれないかなと期待する。愛知労働局に行ったり、役所への手続きに行かざる得ないときでもオートキャッチで自動でポケモンが捕獲できるのを楽しみにしながら外出できた。今もそういう気持ちだ。そうでなければ外に出る気もしないだろう。

 

 近所を一回りし、セブンイレブンで途中で下車しオートキャッチをポケストップのみ回すモードから、モンスターも同時に捕獲するモードに切り替える。一度、オートキャッチのベアリングを落としてから接続しなおす。そうでないと一時間で接続は切れてしまうし、ひょんなことベアリング接続が切れてしまうことが多々あるからだ。

 

 接続完了。

 

 ロイヤルホストがあった場所まで直進すればよい。交通量が多いし、途中で市バスのバス停が何個もある。そうだな。藤が丘校に勤務している時は毎日帰りのバスで通った道だ。あの頃もガラケーではなくスマホだったらポケモンゴーをやりながら帰宅できていただろう。

 何事もなく旧ロイヤルホスト前を二段階右折する。原付だと大きな通りで二段階右折する恐怖感がある。けれど、二段階右折が出来た方が大きな道では実は楽だ。道に迷った時や、交通量が多くて休憩したいときやパニックになった時に簡単に歩道に入って一休みできる。近くにコンビニがあればなおの事楽だ。木曜日だとチャンピオンでバキが読める。最近は不定期連載だが。

 

 更に直進し一社を横切る。藤が丘校に勤務していた時は朝方に駅前でティッシュを配っていたっけ。

 デニーズ、デニーズと心の中で唱える。デニーズが見えたら左折だ。左折したら右方向にハローワークがあるはずだ。

 古びた灰色の建物がハローワークだった。どこの役所も大体が似たような建物なんだなと思う。その方が良い。役所は何処から見ても役所でなければならない。

 

 交通整備のおっさんがいる。ハローワークで紹介された仕事なのかなと思う。ハローワークでハローワークの仕事を紹介することはないだろう。ハローワークの政争の仕事や交通整備の仕事ぐらいは紹介するのかもしれない。喉が渇いた。缶コーヒーが飲みたい。愛知労働局の缶コーヒーは80円だった。喫煙所もあった。ハローワークにはそれらしいものは一切ない。

 

 受付へ行く。

 記入席を案内される。

 記入席から十番窓口へ案内される。

 おかまみたいな職員の説明を聞く。

 待機してポケモンの整理をする。

 次の窓口へ案内される。

 とても可愛い職員の説明を聞く。

 帰宅する。

 

 証明写真を提出しに再度ハローワークを訪れなければならないことになる。

 3月19日の説明会に出席しなけれならなくなる。

 支給は三か月分で三か月後から開始だ。

 

 税金の支払いが手痛いが自動車学校に行かなければ、半年から八か月は働かなくても生きていけるだろう。節約すれば一年ぐらい生きていけるかもしれない。今日からは無駄な買い物は避けよう。ニコレットを買うのも止めよう。煙草を吸っているのにニコレットを噛み続けている。ニコレット代だけで月に二万五千円もかかるときがある。じゃあ、ニコレットではなくガムを噛もうか。でも、ニコレットはまだ残っている。じゃあ、ニコレットが無くなったらガムに切り替えよう。禁煙外来にもまた行こう。煙草も止めよう。お金の浪費でしかない。同じことをいつも考える。一年禁煙に成功した。しかし、その一年間はものすごく怒りっぽくなった気がする。パチンコとスロットは勝っているから良いし、たまに行っても良いかなと思うがどうしても時間の無駄にしか思えず行かなくなった。今後も行かないだろう。行くぐらいなら運動したいし、本を読みたい。煙草やニコレットにしても代償行為を見つければ止められるのだろうか。無理だろう。アミノ酸やプロテインを飲んでいるのに止められないんだから。

 

 ハローワークには特に感慨もなかった。失業給付金さえきちんともらえれば良い。再就職はもう少しゆっくり考えたい。やる気になるきっかけがない。とりあえずドストエフスキーとトマスピンチョンが読み終わるころに決められれば良い。自分に向いている仕事なんてどうせないのだ。あれだけの営業成績を出しても上に報告もしてもらえず不当解雇されるのだ。頑張ろうという気持ちになれと言われても時間がかかるだろう。思い出すだけでも辛い。本当ならそれと向き合って言語化しなければならないのだろうし、それが日誌を書く理由なのだが、全く取り掛かる気持ちにもなれないのが現状だ。

 

 

 時間がかかるだろう。けれど時間が解決してくれることはなさそうだ。時間はきっと自分の可能性を摩耗していくだけだろう。33歳はそういう年齢だ。能天気ではいられない。

 

 

 帰宅途中オートキャッチのベアリング接続が切れた。バイブレーションがならない。一社を過ぎたあたりのセブンイレブンで接続する。ついでに缶コーヒーの無料券の期限が今日までだったので慌てて交換する。缶コーヒーは一気飲みするのにちょうどよいサイズだ。けれど節約のためにも運動時の水分補給以外は極力控えないといけないな。運動時に缶コーヒーを飲むとカフェインが体脂肪を燃焼してくれる。

 途中で、うま屋が見える。来来亭にも近い。時間は四時前だ。ここで食べたらポケモンゴーは出来ない。でも食べたい。食べたい。けど食べない。近所を二周してポケストップを回してからプロテインを大さじ一杯半飲めばよい。飲めばよい。飲めばよい。

 

 

 何とか欲求を回避した。歩きたかった。着替えるために洗面台で加圧シャツに着替える時に見る広背筋のボディラインと前鋸筋のキレが増している。

 

 ラーメン食べなくて良かった。

 

 成果が出ているから続けられる。引きこもりのような11月から12月半ばの不摂生で身体が弱くなった。生き物として下位の存在になった。一昨年、筋トレで107キロまで膨らました身体を去年は93キロまで絞った。筋肉も落ちたがまあまあのキレだった。けれどそれは九月からの毎日四時間半の掃除勤務のせいでコルチゾールで筋肉までそぎ落ちただけだった。違法な配置転換で僕は毎日退職を迫られた。まだまだデティールが書きだせない。書きだせないから前に進めない。

 

 

 話が逸れた。

 僕は一か月半の引きこもりの様な生活で毎日冷凍チャーハンを二袋以上食べていた。どれだけ食べたか分からない。セブンイレブンの弁当も二つか三つ食べていた。体重はあっという間に102キロになった。そこから96キロまで絞った。毎日のようにポケモンゴーをして十五キロから二十キロもアップダウンの激しい道を歩いた。まずは脛の筋肉に激痛が走るようになった。違法な配置転換による掃除勤務のせいで腰を痛め、踵の足底筋膜炎も発症していた。柔道では一度もなかった痛みだ。ふくらはぎも炎症下。でも歩かずにはいられなかった。何故なら、前に進むしかなかったからだ。前に進む気持ちになれないなら、身体だけでも前に進めるメタファーが必要だったからだ。痛くても痛くても雨の日以外と異様な疲労感に襲われた時以外は歩き続けた。そうしないと気が狂ってしまいそうだったからだ。お金もない。やることもない。2チャンネルの掲示板の都市伝説を意味もなく眺め、無料動画を見続けても僕の欲求は全く満たされなかったし、とにかく頭がバカになって気持ちが落ち込んでいくだけだった。だから決めた時間に起きて決めたコースを歩き続けるしかなかった。和解金ももらえていないときだったし、貯金も底をつきかけていた。出来ることはポケモンゴーをしながらウォーキングをするくらいだった。部屋も山積みのゴミと漫画と本とニコレットの屑ばかりで筋トレをするスペースもなかった。ベッドも壊れて買い替えが必要だった。でも必死に耐えた。前に進むメタファーがあったからだ。それがあったからあっせん申請も乗り越えれた。歩きながら今後の自分の人生やうだつのあがらなさや過去のトラウマや両親への感謝や交通事故で脊髄を損傷した元生徒や神経性の病気で膝が動かなくなった高校の柔道部の動機や会社の僕をはめた奴らへの恨みや…

 あらゆることを考えて歩き続けた。

 そして今も前に進むために歩いて前に進むメタファーを必要としている。

 

 だから歩く。今日は開始時間が一時間遅れたので10キロちょっと歩いて終了した。

 アミノ酸を飲みシャワーを浴びて晩飯を食べ、ポケモンゴーの成果をツイートして日誌を書く。

 今日は集中して日記が書けず2時間半もかかってしまった。文章を書くと異様に喉が渇き、煙草も吸いたくなる。まだまだ体力が足りない。だから、自分の感情の欠片をかき集められずゴミくずのままにしているのだろう。今月中にはもっと集中力を高め、書き続けられるようにしたい。そうでないと前に進めない。

 

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