のん子のこと（保育園時代）

翌日。いっそ雨ならいいのに(>_<)
バチ当たりな私の心と裏腹に雲一つない快晴だった。
その日は運動会が行われる公園に直線集合だった。
かえで先生に挨拶してのん子を託し、何も言われないうちに そそくさと去ろうとした私を
かえで先生は呼び止めた。

「お母さん！今日はダンスの時に絶対にのん子ちゃんから見える位置にいてください。私も見つけたら のん子ちゃんに ママあそこだよ！って教えますから。」
と言った。

「え…でもそしたら気が散って出来ないんじゃ？」と言い終わらないうちに
かえで先生は「絶対大丈夫ですから！」
と言い切った。

準備や他の園児さんの受け入れに慌ただしいのでそれ以上かえで先生と話す時間もないまま 開会式は始まった。
次々に競技も進んだ。
かけっこで逆走する事も他の競技に飛び出す事もなく午前中の競技が終わった。
昼食を挟んでいよいよ、午後の目玉。年中さんのダンス→年長さんのパレード。
私はかえで先生に言われた通り、のん子が最初に立つポジションのすぐ近くにすみません(>_<)と言いながら図々しい割り込ませてもらった…。