ちょっと前の話になります。
新聞で知ってびっくりしました。
人工心肺を用いない、心臓拍動下での僧帽弁形成術(大阪大学「国内初!人工心肺を用いずに僧帽弁形成術に成功」)。左胸を4cm程度開き、専用の機器を挿入して腱索を再建する方法だそうです。
すごいなぁ。私が入院中に「こうなったらいいな」と思っていた治療が、もう国内で実現したなんて。
もっとも、私は感染性心内膜炎だし、腱索以外の部分も破壊されていたので、受けられるわけもなかったと思いますが(ーー;)
さらに、カテーテルによる、心臓拍動下での僧帽弁置換術。
TAVIと言って、カテーテルによる大動脈弁置換術(植え込み)が行われているのは入院中に調べて知ったのですが、ついに僧帽弁でも治験が始まったのですね。
低侵襲というのはキズの大きさももちろんあると思うのですが、なにより、キズも含めて、身体へのダメージが少ないということ。その点で、人工心肺を用いないことによってどれほど身体へのダメージが軽減するのか、と考えたら、本当にすごい。
さらに少し前ですが、iPS細胞から作製した心筋細胞シートを用いた治験を実施するというニュースもありました。いよいよ実際に、患者さんにシートを移植する段階まで来たと。すごいとしか言えない語彙力の無さ。
日々進んでゆく医療の技術に、人々に、ただただ脱帽するばかりです。