今日も暑いです。
昨日の閃輝暗点、頭痛は収まりつつありますが尾を引いていて、今日も安静にしています……ショボーン

………………

一般病棟に戻ってからメモしたもの。
手術日(7月2日)の出来事。


9時出発。
家族には、エレベーターまでで良いと言った。
看護師さんと手術室へ向かう。
「手術なさったことあります?」
「ないです~」

きーっ! やっぱり!

手術室の控え室でがたがた。
麻酔科の先生、手術室の看護師さん、などがいる。
一人の看護師さんは端末を操作している。

「こわいよね。私、歯医者ですら逃げ出したくなっちゃって」

看護師さんがリラックスさせようとしてくれているけど、無駄だ(T_T)


手術室に入る。
お馴染みのライト。
でも思ったよりも狭い。

横の壁には薬剤(?)のストックらしき棚。
機材も思ったよりは少ない。

先生は隅でコンピュータの大きな画面を見ている。

真ん中には、ベッド。

ガタガタしながら寝る。
ふかふかで、暖かい。

遠くで、「先生呼びますか?」と、手術室の看護師さん。執刀する心外科の先生はまだ来ていない。

麻酔科の先生が、
「緊張しているようだけど、大丈夫だよ」

看護師さんと、麻酔科の先生が手を握ってくれている。

手背に点滴。いたた。


逆らわずに眠ろう、はやく、はやく、なんとか眠ろう、と思った。

マスクをかぶり、深呼吸。

弱い麻酔がじんわり利いてきて気持ち悪い。
全感覚がぐらぐらしてくる。

ねむれ、ねむれ。


はやく、はやく、と思ったら、眠っていた。




目が覚めたらICUにいて、呼吸器が入っているのが分かった。気持ち悪いので抜いてほしいと、なんとかジェスチャーで伝えようとするのだけど通じない。

「痰?」
「んんー!!」
「ええっ。じゃあ、首が痛いの?」

すごくもどかしい。

筆談でなんとか伝えた。

それで呼吸に合わせるよう弱めてくれたけど、それでも気持ちが悪い。

結局、抜いてくれたのはずっと後だった気がする。(実際の時間は分からない。後で聞けばよかった)


さらに「time」。
「時間」と書く自信がなかった。

午後五時だと分かった。


一時間くらいしたと思っても、15分くらいしか経っていない。

寝ているのだけど、ときおり意識がぼんやり醒めて、熱の不快感を感じさせる。

すごく汗をかいていて、看護師さんを読んでいるつもりなのに、なかなか来てくれない。

「私がまともに言葉を発しているつもりでも、実際出来ていないのではないか、だから無視されているのではないか」

と、うわごとのように何回も言っていた。


体温は38度付近。

夜中。汗がひどい。全く身動きがとれないのにナースコールをもらえず、嘔吐用のうつわをベッドに叩きつけて、なんとか呼ぼうとしたが、別のベッドの人が大変らしく、来ない。すごくいらいらした。

なんとか汗ふき用のタオルをもらい、自分でぬぐっていた。自分がいま寝ているのか、いないのか、分からなかった。ときおり意識が起きて汗をぬぐっていた記憶しかない。

恐らく夜、先生が様子を見に来たと思うけど、よく覚えていない。

時間が過ぎないと思ってたら、睡眠薬を用意してくれたのだと思う。

そしてまた、一時間経ったかと思えば、15分。
落胆した。


けれど、いつのまにか眠っていて、朝が来ていた。そのときにはずいぶん良くなっていたと思う。