入院11日目。
今日の検査は、血液培養、経胸心エコー、レントゲン、それに急遽眼科の検査が加わった。血栓が目に行くこともあるのだという。
先生は昼過ぎにいらっしゃると聞いていたが、朝にいらしたので驚いた。
朝食も、朝の点滴も後回し。いきなり血液培養が始まった。心の準備が出来てない!
一発目失敗したこともあり、全身汗まみれになって終了。なんというビビり。
血液培養のときに、そこが分かりやすかったかのか、血管の曲がった部分に針が入った。それがそのまま点滴用として残っている。問題は無いのだけど気になる。まっすぐのところがよかった。先生、急いでいたなあ、という印象。
加えて、右手に点滴が入っているのだけど、ノートを書くのにいちいち腕が気になって難儀する。
さておき、今後のことを考える。
今日の検査結果次第で、抗生剤の種類が最適か、変更・追加するか、回数は朝一回のままか、三回か、といった方針が決められる。私は検査結果と先生の判断を待つしかない。
今後も、血液培養が重要な情報源になることは間違いがない。当分は、また今日のように血液培養などで体内の状態を調べてゆく感じになりそう。この先何度血液培養をするのか、先が思いやられる。(このペースだと4回はやることになるけど……)
それから本を読んで過ごす。読書の趣味はバラバラ。
自宅から、ゴルゴ13が2巻、音楽の本2冊。そしておとといの外出で随筆2冊、経済入門書1冊を買ってきた。ゴルゴ13は入院してから毎日読んでいる(笑)
今日は、先日買った「増補 幸田文 対話(上)」を読み終えた。父露伴の思い出話、親子の間で自然に受け継がれたもの。聞き手としても名手だから面白い。黒柳徹子さんとも対談している(謎の宣伝)
読み終えて、ちょうどエコーとレントゲンに呼ばれた。技師さんいわく、休み明けで大混雑とのこと。おまけに私は痩せこけているから、肺がかかって見づらいのだそう。検査はすぐに終わったけど、結果を聞きそびれた。不安……。
病室に戻り、ネギトロ巻とまんじゅうをむさぼる。おやつだけは食べたい放題(笑)
あとは、眼科の検査。入院患者は外来のあと。いちおう10時の予約で入っていたのが、16時に。病院の盛況ぶりがうかがえる。
目に機械が当たりそうなので逃げたら、「逃げないで!」と言われた。「当たりそうなんですもん」と言い返したら、「当てるの!」と言われた。先に言ってよー!
ほか、痛みはなかったけど、別の意味でこわい検査だった。瞳孔を開きっぱなしにした状態でまぶしい光を当てられたり。もうやりたくない(苦笑)
あと、最近分かり始めてしまった。看護師さん、いつもニコニコしてるけど、裏でいろいろ言ってる人、いるのよね……患者とか、先生の話。こわいなあ。まあ、些末なことだけど。
17時、雨は本降り。だんだん風も強くなってきた。
入院してはじめての雨。病室はエアコンで涼しく、快適。雨音を聞きながら本を読む。
今日、病室に二人入り、四人病室はあっという間に満員になった。しかし皆さん良い人で、病室は静か。これは本当に大切で、恵まれたこと。睡眠の質、ひいては肉体・精神の健康にも関わる。ありがたい。
それでも、私は願わずにはいられない。みんな早く良くなれー、そして退院しろー、私一人静かな病室生活を満喫するために、と。
もちろん冗談です。半分くらいは。