4月からアメリカのハイスクールに行っている長女も今は夏休みです。

2ヶ月ちょっと向こうのハイスクールに通って色々日本との違いを良くも悪くも感じ取っている彼女です。


ハイスクールで驚いた事は、クラスルームで飲食している事。

ガラガラ~とドアを開けてダンキンドーナツのコーヒー片手に教室に入って来たり、チップス食べたり、後ろの子から「ガムいる?」なんてもらう事もしばしば。

それから遅刻しようが何しようが絶対に謝らない事。

「遅刻するって絶対悪いじゃない?でも何かとexcuseして謝らないんだよ。あれおかしいよ。」と長女はお怒り気味。


でも一番驚いて彼女が許せないって思った事があります。

カフェテリアで昼食のプレートをひっくり返してしまってそれを拾おうとしたそうなんです。

すると友達から「拾わなくていいから!」と注意されたそうなんです。

周りを見ると飲み物のパックを落としても「あ~あ」とか言ったまま拾おうとせず、新しい飲み物を取っている。

「アメリカ人は自分の事は自分でやるって言うけど、何で自分で汚したものを自分で綺麗にしないの?」と。

日本の学校は生徒達が掃除をしますが、アメリカは違います。

私は「多分アメリカはちゃんと掃除をする人がいる。それはその人達の仕事であって、その人達はそれでお金をもらってるから、生徒達はしなくてもいいって考えじゃないかなぁ。」と答えました。

「そんなのおかしい気がするなぁ。私もそれに慣れていくのかなぁ…。」と不満気でした。


その他机の上や椅子の上に脚を投げ出している姿を見る度、これは自分は絶対やらないでおこう!と思っているそうです。

これには母も賛成であるぞよ。

授業態度の悪い子にも先生は怒らないし、これが日本だったら先生がピシッと怒るだろうなぁ、何で怒らないの?と言ってました。


反対に日本では常に「ハーフであること」を意識しなければならず、それでいじめられ、クラスでいつも孤立していた彼女。

だけどアメリカでは名前も「変な名前」ではなく、様々な人種がいてアジア系の子もいればアフリカ系の子もいるし、ターバン巻いている子もいて、自分だけが人と違うなんていうこともなくてリラックスできるからいいんだそう。

科学のクラスに意地悪な男の子達がいてからかわれたりするけど、その時間だけ我慢すれば「クラス」がないアメリカは次の時間にはメンバーが変わるからとっても楽だとも言ってました。

日本だと嫌な子がいても、クラス全体からいじめられてても、1年間は同じメンバーで同じ教室にいなくてはならないですもんね。


「それとね、日本はクラス単位で動いていつも一緒でしょ。落ちこぼれないようにと皆一緒に頑張って勉強しよう!皆一緒なんだ!という意識が強いけど、アメリカは落ちこぼれたらほっておかれる。その代わり頑張る人には先生達も全力でサポートしてくれる。頑張れば頑張るだけ道は開けるんだよね。勉強しなさい!って言われないけど、つまりは全部自分のヤル気次第。自分の責任。私はこの方があってる。」と言ってました。

実際、日本では自信がなくて勉強もあまり出来なかったし勉強も好きではなかった長女が今は勉強が楽しいと、数学が分からなくて悔しくて涙が出て先生を捕まえて何度も何度も質問に行った事を聞いて、私が一番驚いてます。


日本では皆で一致団結して頑張るっていうのはそれはとても素晴らしい事でもあるけれど、長女のような子には少し息苦しいところではあるかもしれないな、とも思うのです。


それから、日本では黙っていても待っていれば何でもやってくれるけど、アメリカは自分で言わないと何もしてくれない事。

最初はモジモジして言えなかった彼女ですが、最近は自分で動かなきゃ!と積極的になっています。


日本とアメリカ、文化の全然違う国だけれど、二つの国を持つ娘にはこの国のそれぞれのいい所を上手に吸収して生かしていって欲しいと心から願う母なのでした。




Take it easy!
サマースクール、頑張るのだぞ。



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