こんにちは。
今回は少し「出血関係」のお話があるので、
そういう系統に弱い方は、
ここで引き返してくださいね。
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(卵巣デルモイドの手術 ②の続きです)
バイタルサインのチェックの度に、
看護師さんに
「出血がありますね…」
と言われたのですが、
それ以上は何の説明もなかったので、
とりあえずは看護師チームとしては
様子見していたみたいでした。
本人は点滴やら導尿カテーテルやらにつながれて、
ベッド上で上半身を起こすことすらできなかったので、
「出血って何?一体どこから?」
と思いつつも、自分では何も確認することができませんでした。
手術の事前説明で、
「腹腔鏡の手術で、お腹は3か所、それぞれ5ミリぐらい切ります」
「へその穴も使います」
と言われていたので、
その4か所について、感覚を研ぎ澄ましてみましたが、
どうにも、出血しているようには思えませんでした。
「???」
と思っているうちに、
夕食タイムも過ぎ
(←本人は絶食だが、
同室の患者さんたちの食事の音が聞こえた)
消灯前にまたバイタルサインチェックに
看護師さんが来ました。
で、その看護師さんが言うには、
「あー、これは出血している。先生呼んでこなくちゃ。」
そこで、すかさずその看護師さんに聞いてみました。
「あの、出血って一体どこからですか?」
お答えは・・・・・
膣からだそうです。
そこでようやくピンときました。
生まれて初めて体験した導尿カテーテルの辺りで、
手術後からずっと感じていた、
何とも言えない、ムズムズするような、なま暖かいものが漏れているような、
怪しい感覚こそが、つまり出血だったということに。
導尿カテーテルによる違和感だと思っていたのですが、
それは違いました。
看護師さんに呼ばれてやってきた夜勤の先生(←主治医でも執刀医でもない)は、
消灯後のベッド上で
懐中電灯の明かりで四苦八苦しながら、
一体何が起きたのかを調べてくれていたのですが、
そのうちにベッド上に血だまりができてしまい、
結局、夜中に分娩室に運ばれてしまいました。
会陰・膣壁裂傷だそうです。
お産のときに、赤ちゃんの頭が大きすぎるときに生じることがあるものです。
つまり、腹腔鏡の手術のときに膣に入れた器具の操作が、
「大雑把だった」「乱暴だった」「想定外な動きをした」ことが疑われます。
夜勤の先生が、局所麻酔をかけて縫合してくれましたが、
麻酔の注射は痛いし、
縫合はまるで永遠に続きそうなほど「ながーく」感じられるし、
「なんで、手術の麻酔が醒めたあとに
こんな苦行を強いられなければならないのか」
「なぜ、ここに主治医や執刀医はいないのか」
と、泣きそうでした。
あ、でも夜勤の看護師さんはやさしくて、
縫合の間、ずっと手を握ってくれました。
続く