検査結果を聞きに行く日、
どきどきしながら一人で行きました。
(主人は在宅勤務中。)
受付ではご丁寧に
「今日は検査結果の説明ですね。おひとりですか?」
と聞かれて、
「えー、やっぱり家族といっしょに
聞きに来るのがデフォルト??」
と少し不安を感じましたが、
もう一人で来てしまったので仕方がありません。
勇気を出して診察室に入り、
先生に検査結果を伺いました。↓
★ 腫瘍マーカー3種類のうち、1種類だけ高めの数値はあるけれど、もし癌とかだったら、もっと極端に高い値になるはずので、気にしなくて大丈夫だと思う。
★ 子宮内膜と子宮頚管の細胞診の判定は陰性。正常。
★ MRI画像の所見はデルモイド(皮様嚢腫ひようのうしゅ)とよばれるもので、髪の毛や皮膚、脂肪などが入っている袋状のものが卵巣にくっついている。(注1)
★ 造影MRI画像でも悪性の兆候なし。
★ 良性の腫瘍ではあるけれど、6センチの大きさになっていて卵巣が捻転を起こす可能性がある。捻転すると激痛で緊急手術となるかもしれないので、早めに切除する方がよい。
★ 手術は腹腔鏡でできると思う。入院は5日程度。退院後2週間は自宅で安静にする。
★ 手術する気になったら、地域の基幹病院あての紹介状を書くから、また来てほしい。
腫瘍が良性とわかってほっとしました。
開腹しなくても腹腔鏡で切除できると教えてもらえて、
それもよかったと思いました。
ただ仕事が今のところ、
「5日+2週間」も連続して休める状況ではないことを
先生に言ったら、
「いつ捻転を起こすかわからない。
捻転して痛い思いをするのは自分なのだから、
仕事と体とどっちが大事か、よーく考えてね」
と、圧強めに説得されてしまいました。
それで仕方なく自分の為に
「5日+2週間」は難しくても、
「2週間」なら盆暮れに合わせれば
何とか休めるかもしれないと、
仕事の調整方法を検討してみることにしました。
先生には、さらに、
もし卵巣が捻転を起こして
救急搬送されるようなことがあったら、
先生がくれたMRI検査結果の資料
(←デルモイド所見と記入されている)を
搬送先の医師に見せて対応してもらうようにと
言われました。
何が原因の痛みなのかを
搬送先の病院で検査している時間が
もったいないということらしいです。
「転ばぬ先の杖」みたいな
先々のことを考えたお気遣い、
先生、ありがとうございます。
注1 デルモイドについて
昭和のマンガを知る者にとってはおなじみの、
手塚治虫先生のピノコの起源がこれです。
比較的よく見られるものらしいです。
卵巣成熟嚢胞性奇形腫(デルモイド)とは
(こちらのサイトから引用させて頂きました。)
- 頻度 卵巣腫瘍の27~44%,卵巣嚢腫の35~58%
- 分布 乳児~高齢者まで幅広い年齢層で発生
- 成分 毛髪や脂肪が中心,他に神経組織や骨,歯など
- 特徴 良性腫瘍であるが茎捻転を生じやすい
- 治療 6cm以上なら腹腔鏡下の核出術を考慮