急に寒くなりました。
今週末は冷え込むようですが、
この辺りではホワイトクリスマス…
なんてことは
なさそうです。多分。
少し前に
「ライトフォース理論というのを知っていますか」
というメッセージを頂いたことがあります。
初診相談に行ったクリニックのサイトに
そういう理論に基づいているようなことが
書かれていたそうです。
私はそういう名前の理論は聞いたことがなかったので
少しググってみたら、
要するに、「ライトフォース」という言葉どおり、
弱い力をかけて歯を動かすことをいうみたいです。
それって今頃わざわざ「ライトフォース理論」と
「理論」を付けて呼ぶほどのことなのでしょうか?
歯は2倍の力をかけたからといって
2倍速く動くわけではないし、
無理な力をかけると、
痛いだけでなく
歯根吸収の恐れがあるので、
矯正をきちんと勉強された先生なら、
適性値=弱い力になるように
いつも計算しながら
ワイヤーやらゴムやらを使ってくれているものと
当たり前に思っていましたし、
今も思っています。
歯にかける力が適性範囲内に収まるように
毎回の診療中に
秒速で計算できなければ、
矯正専門医院など、
とてもやっていられないのではないでしょうか?
それで、何となく釈然としないので、
「ライトフォース理論」を標榜している
クリニックの説明をもう少し詳しく読んでみました。
それでわかったのは、
ライトフォース理論派のクリニックは
理論的に何か目新しいというよりは、
使う装置が「目新しい」「従来と違う」ということみたいです。
弱い力をかける装置・材料として、
例えば次のようなものを使うと書かれています。
● マウスピース(インビザラインなど)
● セルフライゲーションブラケット(クリッピー、デーモンなど)
● 裏側矯正用セルフライゲーションブラケット(ハーモニー)
● 歯型を3Dスキャンして個別にオーダーメイドする裏側矯正用ブラケット(インコグニート)
● ゴムメタル(のみ)を使用した矯正
● 光加速装置(オルソパルス)
ちなみに、どの装置・材料の用意があるのかは、
クリニックごとにそれぞれです。
インビザラインやデーモンブラケットには
もう「最新の装置」というイメージは
ないかもしれません。
が、ともかく、ここにあげられているものは
口腔内スキャンのデータをもとに、
デジタル設計する技術の進歩と共に
誕生してきた装置・材料が多いですね。
これらの新しい装置を使って、
矯正治療の研鑽を積んだ先生が、
患者第一と考えて、
治療にあたってくださるのなら、
患者としてはとてもありがたいことだと思います。
ただ、
「ライトフォース理論」で私が検索した際に
上位に出てきたクリニック10件余りの先生の経歴も
確認しましたが、
日本矯正歯科学会の認定医を取得されている方は
ほとんどいませんでした。
私の検索の仕方が悪かったのでしょうか?
←少し含みをもたせた言い方になっています。すみません。
私自身は、日本矯正歯科学会の認定医・指導医のリストを
参考にして矯正先を探しました。
よろしければ、こちら(↓)のブログ記事もみて頂けると嬉しいです。
デーモンなどのセルフライゲーション装置については、
また別の機会に追加情報を書きたいと思っています。