歯医者さんでの治療の最中に
椅子を倒したまま
「カチカチ咬んでください」とか
「ぎゅっと咬んでください」と
言われることが多くないですか?
私はこれが苦手です。
前にこちらの記事(→下顎の位置を探る)
で書いたのですが、
下顎の横ずれがひどかった私は、
自分の顎の本来あるべき位置を
試行錯誤しながら探すのに数か月かかりました。
「たぶん、こんな感じできっと正しいのよね?」
という位置が見つかってからは、
できるだけその位置を保つように
気をつけてはいるのですが、
四六時中鏡を見て確認するわけにもいきません。
上下の歯も全く咬みあっていません。
それで、仕方なく、
顎関節の感覚とか、
舌先がいわゆるスポットに当たっている感じなどを頼りに、
顎の正しい(と思われる)位置を保っているんです。
それで、この顎関節とか舌の感覚なのですが、
私の場合、重力の影響をとても受けている気がするんです。
座位や立位では、物を食べたり飲んだりできるけれど、
寝たままの状態ではうまく飲み込めない。
それと似ていて、
座位や立位なら、下顎の正しい位置を感じられるけれど、
寝た状態では、顎が正しい位置にあるのかどうか、
急に自信がもてなくなるんです。
寝る時も、上を向いて寝るのは
あまり得意ではありません。
寝ている時に下顎が下に落ちこみ易いらしく、
上を向いて寝ると寝苦しさを感じます。
プールで溺れる夢を見て、
はっと目が覚めると
心臓がバクバクしている、なんてこともありました。
(泳ぎは得意な方なので、プールで溺れることを心配しながら寝る→溺れる夢をみる、という流れではないと思っています。)
だから、歯医者さんで
椅子を倒したまま
カチカチ/ぎゅっと咬んだ状態を
確認される度に、
「今、確認したことを基準に治療を進めないでください。
顎が正しい位置にあるとは限りませんから。」
と言いたくなるのを、
必死にこらえているんです。
それで最近思うのですが、
歯並び・かみ合わせに特に問題がない方たち
(←歯医者の先生方が含まれる)には、
この気持ちはきっと理解できないんだろうなって。
そういう方たちは
「何も考えずにカチカチ/ぎゅっと咬む顎の位置」で、
「上下の歯が最大限に咬みあっている」ので、
座位でカチカチしようと、
寝たままカチカチしようと関係なく、
下顎は常に正しい位置にあるのでしょう。
だから、椅子を倒したまま
「カチカチ咬んでください」とか
「ぎゅっと咬んでください」
と指示することに何の疑問ももたないのでしょう。
歯医者さんで私はどうしたらいいのでしょうか。