こんにちは。

いつもブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

このブログを初めてご訪問された方へ

 

ご訪問、ありがとうございます。

歯列矯正歴ほぼ5年半のりん2021です。

ここ最近は主に歯科関係のことを

書いています。

 

以下の記事は

「MEAW/GEAW矯正派の先生の中には、

患者を不幸にする治療をする危ない先生が

いるかもしれないので、お気をつけください」

という観点から書かれています。

 

(MEAW/GEAW矯正派って何?

と思った方はぜひ→こちらのブログ記事を

見てみてください。)

 

MEAW/GEAW矯正派の先生にゆるぎない信頼を

寄せている方にとっては

以下の記事は多少不愉快かもしれません。

あらかじめご了承ください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

MEAW/GEAW矯正派の先生方のHPには、

「MEAW矯正(GEAW矯正)が

従来の矯正方法に比べて

いかに優れたものであるか」が、

熱弁されていることがあります。

 

例えばMEAW矯正(GEAW矯正)について、

こんなふうに書かれています。(注1)

 

● 歯を支えている骨そのものを大きくしたり、奥歯を後ろに動かしたりできるので、従来の矯正方法とは異なり、非抜歯で矯正できる

 

● すべての歯を同時に動かす事が可能なので、従来の矯正方法に比べて治療期間が短縮される

 

● 歯を前後だけでなく上下にも動かすことができるため、従来の矯正方法とは異なり、全体のかみ合わせを正しくする事が可能

 

 

ところがですね、「従来の矯正方法」というのが、

この場合何を指すのか、

HPに記されているのを見たことがないんです。

 

と、この時点でもう

「何かの優位性を主張する文章としてどうなの?」

「このHPの言い分に信頼性はあるの?」

と心配になってしまいます。

 

ですが、

心配しているだけでは話が進まないので、

とりあえず、

 

「従来の矯正方法」というのは、

ストレートワイヤー法や

スタンダードエッジワイズ法というような

ワイヤー矯正のことなのでしょうと

解釈して、話を進めます。

 

 

まず一点目ですが、こういう主張(↓)でした。

 

● MEAW矯正(GEAW矯正)は、歯を支えている骨そのものを大きくしたり、奥歯を後ろに動かしたりできるので、従来の矯正方法とは異なり、非抜歯で矯正できる

 

ここで仮にAさんという人がいたとします。

 

Aさんは最近「矯正をやってみようかな」と思い立って、

ネットで情報を集めながら矯正先を探しています。

 

そんなAさんが上の文章を読んだ場合、

どんな情報を読み取るでしょうか?

 

書いてあるのは

「MEAW矯正(GEAW矯正)は非抜歯で矯正できる」

ということですが、上のような書き方だと、

 

「ストレートワイヤー法や

スタンダードエッジワイズ法は

奥歯を後ろに動かしたりすることができないので、

非抜歯では矯正できない

 

という誤った内容まで

Aさんは信じてしまうかもしれません。

 

さらに、

 

「MEAW矯正(GEAW矯正)なら、

どんな症例でも非抜歯でできる

 

勘違いしてしまうかもしれません。

 

(ちなみに、「症例にかかわらず100%非抜歯で治療できるワイヤー」なんて存在しないと思うのですが。)

 

 

二点めを見てみます。

 

二点目はこういう主張でした。

 

● MEAW矯正(GEAW矯正)は、すべての歯を同時に動かす事が可能なので、従来の矯正方法に比べて治療期間が短縮される

 

ここに書かれている

「すべての歯を同時に動かす」というのは、

具体的には、どういうことを指すのでしょうか?

 

Aさんにもきっとわからないし、

私にもわかりません。

 

使用するワイヤーの種類が何であっても、

アンカースクリュー等を使わない場合には、

一部の歯はアンカーの役目を果たす必要があるので、

「すべての歯を同時に(目的の方向へ)動かす」ことは

できないように、私には思えるのですが。

 

「MEAW矯正(GEAW矯正)は、

すべての歯を同時に(目的の方向へ)動かす事が可能」

というのは、本当のことでしょうか?

 

 

そして三点目。

 

● MEAW矯正(GEAW矯正)は、歯を前後だけでなく上下にも動かすことができるため、従来の矯正方法とは異なり、全体のかみ合わせを正しくする事が可能

 

との主張です。

 

ここに実際に書いてあるのは、つまり

 

「MEAW矯正(GEAW矯正)は歯を前後だけでなく上下にも動かすことができる」ということと、

 

「MEAW矯正(GEAW矯正)は全体のかみ合わせを正しくすることができる」ということなのですが、

 

でも、この書き方だと、

 

「ストレートワイヤー法や

スタンダードエッジワイズ法は

歯を上下に動かすこと(挺出・圧下)はできない」や

 

「ストレートワイヤー法や

スタンダードエッジワイズ法は

全体のかみ合わせを正しくすることができない

 

といった誤った情報まで

Aさんは信じてしまうかもしれません。

 

このように、

Aさんに誤認させるようなことを

クリニックのHPに書いても、大丈夫なのでしょうか?

 

 

その一方で、

日本矯正歯科学会の認定医資格を取得された先生方には

ホームページに書く内容について、

厳しい規定

(→日本矯正歯科学会ホームページ倫理審査指針

があります。

 

その為、認定医の先生方のHPは

淡々としていて、目に留まるような

うたい文句がありません。

これって、なんだか不公平な感じがしませんか?

 

個人的には、認定医の先生方には、

 

MEAW/GEAW矯正派のやり方とは異なり、

全体のかみ合わせを正しくする事が可能」(注2)

 

ぐらいはHPに書いて頂きたいんですけど・・・。

 

ー続くー

 

(注1)

このような記載のあるクリニックへのリンクは

控えさせて頂いております。

もしよろしければ、

「MEAW矯正」「非抜歯」「キャディアックス」

といった語を使って検索して頂くと、

MEAW/GEAW矯正派の先生のHPを見つけられると

思います。

 

(注2)

事実であっても、このように「他と比較する」書き方は、

学会の倫理規定に違反するため、

認定医の先生方は掲載することができません。残念です。