久々に毒親ネタです。

歯科関係でブログに訪れてくださっている方は

スルーしてくださいね。

 

とある大手新聞の○言小町、

ご存じの方は多いと思うのですが、

この度、とても興味深いトピを見かけました。

 

まだ20代のお若い方の投稿です。

 

子どもの頃、おばあ様から数々の虐待を受けたが、

お母様や親族には何一つかばってもらえず、

共感もしてもらえず、

なのでもう縁を切る予定でいる。

 

縁を切って家を離れる前に

おばあ様に仕返しをしたいと思っているが、

お母様や親族には

「そんなことをしてはいけない。お前には未来がある。」

と止められる。納得がいかない。

 

こんな感じの相談内容です。

 

このトピ主の方が受けた虐待の内容が、

私の場合と本質的に同じなだけでなく、

ハンドルネームまで同じなので、

まるで自分が投稿したかのような錯覚を覚え、

読み進めるうちに涙が出てきました。

 

○言小町には常識的でお優しい方が多いからか、

このトピ主さんに対する返信も

初めのうちは、よく言えば「正論」

悪く言えば「綺麗ごと」が中心です。

 

「やり返しても相手と同じレベルに成り下がるだけ」

「あなたがやらなくても、おばあ様はその報いを受ける時がくる」

「あなたがやり返すと、あなたが犯罪者になって、あなたの未来が潰れる」

といった内容です。

 

返信された方はもちろん善意で、

この方の為を本当に思って、

そうアドバイスしてる、ということは

わかるんです。

 

でも、そんな正論を聞かされても、

私の中にいる「子どもの頃の私」は、

ちっとも救われない。

納得なんてできるわけないんです。

 

理不尽ないじめ(不法行為)でさんざん傷つけられ、

今もこんなに苦しんでいるのに、

いじめを行った当の本人はのうのうと生きて、

法律や正論で守られているって、

どう考えたっておかしいじゃないですか。

 

この20代のトピ主の方も、きっと同じ気持ちだと思います。

 

ただ、トピが立ってしばらくしたら、

ただの「綺麗ごと」ではない返信をしている方が増えてきているようにも思えます。

 

たとえば「仕返し」を肯定する意見。こんな感じです。

 

★やり返すことで自分の人生に一区切りつけられ、「未来を向ける」ことがある。

一区切りがつかないことでこの先ずっと苦しむこともある。

 

★本来なら、司法(家庭裁判所)が正当な裁きをくだして、子どもを救わなければならないのに、トピ主さんは、そういうのが甘い国で甘い時代に育ったせいで、救われることができませんでした。自分で裁く、やり返すと決心するのなら、止めません。

 

★(恨みを晴らすのに)0か100かで考える必要はない。1とか5をやってみれば、わかることがあるかもしれない。

 

★ 仕返しで得られるのは自尊心です。勝ち負けというより、自分は一方的に何もいえず言いなりになって酷いことを受け入れるだけの弱い存在だ、という認識を変えるために、仕返しが必要なのです。ひどいことをした相手に立ち向かい、やり返すことができた、泣き寝入りせず戦うことができた、自分は十分強い人間だと自己認識を変えるために必要です。

 

 

そして、私と私の中にいる「子どもの頃の私」が号泣したのが、こちら(↓)の投稿です。

 

★ もし、主さんのお母さまが主さんに「辛い思いをさせて本当に悪かった。仕返しをしたい気持ちは分かる。こんな気持ちにさせて本当にごめんなさい。これから、貴方に出来ることがあるなら誠心誠意尽くしたい。貴方が癒やされるまで」と泣いて抱きしめてきたら、ほんの少しでも気持ちが楽になるでしょうか? 祖母が許せないのは仕方ないとして、親も周りも主さんの苦しみを理解しようとしてくれないことが更に主さんを苦しめているのですよね?
私は、理解する気がない主さんの親が許せませんが、お婆ちゃんと同じで普通の感覚でない人達なのでしょう。
主さんの苦しみがいつか癒やされることを願います。

 

★ トピ主さんが望んでることは、「自分の辛い気持ちを誰かに受け止めて欲しい」「自分を大切にして欲しい」では無いでしょうか。しかし、その役目を親族に望むことはできません。悲しいですが。
トピ主さんには、自分は何が悲しかったのか、辛かったのか、本当はどうしたかったのか、どうして欲しかったのか。それを全部書き出して見てほしいです。自分の中に、助けを求める自分がいませんか? その声に気がついてあげて欲しい。仕返しなんてしてる暇はないです。これからの人生、歩めるのはトピ主さんお1人です。

 

★ 子どもの頃のあなたが受けた仕打ちに本気で怒って寄り添ってくれるのは、大人になったあなただけです。あなただけは自分を大切にしてあげて下さい。
 

まとめて要約すると、こんな感じ(↓)でしょうか。

 

 あなたが本当に望んでいたのは、「気持ちに寄り添ってもらうこと」「苦しみを理解してもらうこと」そして「苦しい場所から救い出してもらうこと」。あなたには可哀そうだったけれど、そして、あなたには何の責任もないのだけれど、あなたの周囲の大人に、あなたにそれを与える能力が決定的に欠けていたのは事実。仕方がないので、自分で自分に寄り添ってあげて。それが自分を大切にすることだから。 

 

 

(毒親ではない)普通のご両親のもとに生まれた方には、ここで号泣するなんて、

きっと理解できないことなのでしょうね。

 

 

○言小町のこのトピに興味のある方は、ぜひ、

このブログ記事のタイトルを使って検索してみてくださいね。