私はもともと
ひどい片頭痛もちでした。
一たび発作が始まれば、
光も音も匂いも
痛みを増悪するので、
一刻も早くカーテンを閉め切った部屋に
洗面器とともに逃げ込む必要がありました。
こめかみ付近の
ズキズキガンガンとした痛みの他に
吐き気、嘔吐、下痢との闘いが
3日ほど続きます。
ただの水であっても
胃が受けつけずに戻してしまうので、
痛み止めの錠剤を飲んでも意味がなく、
クリニックで
イミグラン点鼻薬を
処方してもらっていました。
(イミグランは発作の軽減に
効くこともありましたが、
効かないこともありました。)
思えば、私の片頭痛は
中学生のときに始まり、
当初はまだ、市販の痛み止めを飲んで
数時間休めばよくなる程度でした。
発作が起きるのも数か月に一回程度でした。
それが10代後半、20代、30代と
年齢が上がるにつれ、
(←毒歯科医による安易な片側抜歯で、
顎が徐々に曲がっていった時期です。)
発作の頻度が増え、
症状も酷くなり、
一時期は平日5日は仕事で残業、
週末2日は片頭痛で七転八倒
というサイクルが続き、
「一体、何のために生きているんだろう」と
思ったこともありました。
それが、アラフィフの今は
発作がほとんどなくなり
あったとしても、
以前ほどの痛みではなくなりました。
今、発作が起きるのは、
例えば親と何かしらの交流があった後です。
(このことに気付いたことによって
「自分の親が毒親であること」を
自分で認められるようになりました。)
平日5日は仕事、週末2日は
片頭痛で七転八倒という頃と
今の生活上の違いは、
なんといっても
仕事によるストレスの有無です。
主人の理解もあって、
今は学生バイトに毛が生えたような
仕事をしています。
そして、もう一つが歯列矯正を始めたこと。
専門家(歯医者さん)によると、
不正咬合が
頭痛の原因になるとは考えられていないそうです。
今お世話になっている矯正の先生にも、
初診時に
「不正咬合と頭痛は関係がないので、
矯正したら頭痛が治るとは言えません。
とはいえ、治る人がいないわけではないので、
もし良くなったら、それは
たまたまラッキーだったということです。」
と、なんとも曖昧な説明を受けました。
で、矯正してみたら、
私の場合は片頭痛の頻度が
劇的に減りました。
仕事を変えてから、
発作の頻度は確かに減ってはいましたが、
年に数回までに減ったのは、
矯正を始めたことで
前歯(※1)の早期接触がなくなり、
顎をまっすぐに閉じられるように
なってからです。
だから、私のように、
不正咬合と顎の横ずれがあって、
寝ている時などに
いつも決まった側で
噛みしめるくせがあって、
その噛みしめる側のこめかみ辺りに、
いつも片頭痛の痛みが出るような人の場合は、
「不正咬合と頭痛は関係がない」
とは言い切れないんじゃないかなあ、
と思っています。
こんなことを言うと、
専門家(歯医者さん)には
怒られるのかもしれませんが、
安易な片側抜歯や雑な詰め物、
質の悪い矯正などの歯科処置
→顎の筋肉の左右不均等な緊張
→顎の横ずれ
→(片)頭痛体質
となる危険性が
世の中に広く認知されたらいいなと思います。
それと同時に、
良質な歯列矯正が
片頭痛の軽減をもたらすケースがあることも
知ってもらいたいです。
追記(2022-07-11)
※1 前歯
矯正を開始したときに早期接触があったのは
左上2番でした。
そこの部分は矯正を開始して数か月で
治りました。
でも、その後に、
八重歯だった左上3番を
歯列に引き込んだときから、
左3番の早期接触が始まり、
また、まっすぐには噛めなくなりました。
少しずつよくはなっているものの、
今も治っていません。