「将来ひどい虫歯になるから抜歯」って
どの程度エビデンスのある
まっとうな医療行為なのでしょう?(注1)
こういう予防目的のものって、
「歯の根まで虫歯がすすんでいるから、
もう抜歯しかない」という状態での抜歯とは違って、
未成年であろうとなかろうと、
本人の承諾なしで
してはいけないことだと、
私は思うんですけど。
何年か前に、
遺伝的に乳がんになりやすい家系の人の乳房を
予防的に切除する手術が
話題になったと記憶していますが、
この手術だって
本人の承諾なしに行うことを
よしとする人は
いないと思うんですけど。
でも、毒歯科医と毒親には、
この感覚、というか、
「命あるものへの優しさ」とか
「不可逆的な処置を行う前の畏れ」
みたいなものがないんですよね。
もう一つ、納得できないのは、
「片側抜歯によって、歯列が横にずれていくこと」
について、歯医者が
「抜歯しないでおいた為に
将来虫歯になるリスクに比べれば、
大したことではない。」
と主張したことです。
上顎の右側だけ小臼歯を一本抜歯することによって、
上の歯列の正中がずれたり、
右のかみ合わせが低くなって
下顎が横ずれして顔が歪んだり、
顎が痛くて鳴るようになったり、
片頭痛体質になったり、
といったことが、
抜歯後、何年かかけて実際に起こりました。
この状態で、
生きていかなければいけないのは、
本人ですよね。
本人がそこでつらいと思えば
それはつらいのであって、
他人が、というか、
その原因の一端を作った人が
「大したことない」って
主張できることではないと、
私は思うのですが。
ー 続く ー
2022-11-24 追記あり
(注1)
今、お願いしている矯正の先生での
カウンセリングでわかったことですが、
「エビデンスのあるまっとうな医療行為」
とは言えません。
少なくとも、本人が
「メリット・デメリットの説明を受けて
納得・同意している場合」をのぞき、
「このような抜歯を行うことは
信じられない。科学的根拠がない。」
とのお話でした。
付け加えて言うならば、
この毒歯科医による「抜歯判断」は
「過蓋咬合という不正咬合を見落とす」という誤診、
さらに
「抜歯後に4番と6番の間に
隙間が残っていることを見落とす」
という重大な誤診をベースとしたものでした。