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Acroquest リケジョブログ

ITベンチャーAcroquestのリケジョトリオ「HAWAI」
のブログです。
私たちリケジョの日々の気づきをお送りします。

先日、彼女は母校に行き、出身研究室を訪ねたらしい。

彼女の名前が載った論文がpublishになったため、その挨拶と
彼女がお世話になった教授が彼女の卒業と同時に退官し、
拠点を移し始めたため、
その後の様子が気になって見に行ったそうだ。

「そうか、久しぶりだね。どうだったの?」
「先生は相変わらずだった。」
「あれ、先生にも会えたんだ?」

彼女が苗字も何もつけずに「先生」と呼ぶ人は一人しかいない。
退官した教授も彼女の来訪日に合わせて
出身研究室に戻っていたらしい。

「そう。で、先生は何て?」

僕がそう質問したとき、ちょうど電車の外に海が見え始めた。
海と砂浜と少しの人、余計な建造物がない静かな海だ。

彼女はしばらく考えて言った。

水を得た魚のようだ、って。」
「君?」
「そう。」

「今、何してるの?」「これからどうするの?」に続く回答を
彼女から得た教授は、一言そう言った後、
彼独特のシニカルな笑みを浮かべて、さらにこう付け加えたらしい。

「そんなにいいもんかね。外の世界は。」

教授が彼女を水を得た魚、と言ったのは僕も何となくわかる。
本を書く。ミャンマーに行く。世界中のエンジニアが誇りを持って働く環境をつくる。
そう言って外の世界を泳ぎ回る彼女の姿を
教授は話のなかで見たのだろう。

そして、最後に付け加えた皮肉交じりの一言は、
研究の世界か外の世界か迷い続け、
そうして外の世界へ出た彼女へのエールだ。
企業と交わらず、
ひたすら出した論文の質だけで研究費を獲得してきた
頑固な教授からの。

今週から、彼女はインターンシップ募集の合同説明会に参加するらしい。
彼女の会社、Acroquestは
インターンシップの原点である「就業体験」に立ち返り、
学生にとっては「外の世界」である"働く"とは何か
イメージを持ってもらえるようなインターンシップを企画したそうだ。
体験合宿と聞いたが、何だかワクワクする響きだ。

この合宿では、各キャリアの若手エース社員を、
「マスター」として、マンツーマンで学生にアサインするらしい。
インターンシップのために用意された課題ではなく、
マスターの実際の仕事を、隣について一緒に行うことで、
リアルな就業体験ができるのだそうだ。

ちなみに彼女も「品質保証」のキャリアのマスターとなっている。

「研究か就職か、迷っている学生にも来てほしいな。」

彼女はそうつぶやいて、
電車に乗りこむ前に買った飲物からコーラを選んだ。

炭酸飲料を開ける音を横に聞きながら、
変わらず窓の外にある静かな海を、僕は眺めた。

つづく

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