手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


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昨日はコンサドーレ札幌6年ぶりJ1リーグ戦での勝利(しかも6年前はダメダメだったアウェイ戦!)に浮かれ過ぎ、更新が1日遅れとなりました。この「篤姫」放送終了後、録画しておいた試合を観たりしていたもので(笑)。

序盤、船酔いに苦しむ篤姫一行の姿に、「昔の旅」の大変さを改めて思いました。揺れてしんどいのは駕籠に乗るのも同じですが、でも町駕籠じゃないから担ぎ手が走ったりしてる訳じゃないし、苦しくなったら停まって休むこともできますし。しかし船旅はそうは行かない。それに、これまた『風雲児たち』で覚えた知識ですが(どんだけこのマンガに頼ってるんだ私)、江戸徳川期の日本の船って、遠国の大名に攻められることを恐れた家康さんのせいで非常に安定の悪い代物だったといいますから……。

2箇月かかって江戸到着ですが、薩摩藩邸に入るのは裏門から。しきたりによってとのことですが、一体どういうしきたりなのかと思ったら、「確か昔の薩摩の家って、玄関が男女別に分かれてるとかいうのなかったっけ?」とうちの母が言い出しまして。

……薩摩の身分制度の厳しさは、上士下士の階級だけじゃなかったんでした(汗)。

新キャラ続々登場。藩邸の老女達です(しかしややこしいなあ、別にお婆さんな訳じゃなくて、役職名が「老女」だっていうのは)。何やら彼女達と幾島との間で、権限争いでも勃発しそうな微妙な雰囲気……幾島は藩主じきじきの意向で姫君についている訳ですが、江戸藩邸奥向きの最高権力者は、殿様ではなくて奥方様。そこに以前から仕えるメンバーの鼻息が荒いのも致し方ないことでしょう。

篤姫や老女達が廊下を歩くと、豪華な衣装の衣擦れの音が絶え間なく……「うわー、『大奥』っぽくなってきたねえ」とは、これまた我が母の弁。

とはいっても実は我が家では、大人気を博したフジテレビの「大奥」を観ておりません。

フジの時代劇はもともと好きだった上に幕末もの。なのに食指が動きませんでした……というのはひとえにタイトルのせい。「天璋院」とか、それこそ「篤姫」でもよかったと思うのに、「大奥」です。フジの時代劇の何が好きって、オープンセットを多用し画面に戸外の空気が感じられるところだったのに、狭い室内に閉じ込められるような圧迫感を覚えてしまったのでした。

それで最初っから見向きもしなかったため、実際にどういうドラマだったのかは全く判らないのですが、ただ、最終回のそれも終わりの部分だけ、偶然見かけたんですよね。菅野美穂さんの天璋院、思いっきり薩摩訛りだったんですが、ドラマ全編を通じてそうだったのかなあ。

しかし江戸藩邸のボスキャラ、もとい奥方様は、何か非ッ常ーーーに曰くありげな方なのですが……! 斉彬さん、薩摩に側室を置いてないと思ったら、江戸に何人もいたようなんですが(爆)、しかしこれはやむを得ないでしょうねえ。どう見てもあの斉彬さんとこのご正室様が似合いのご夫婦だとはとても思えませんから(汗)。

さてお話変わって薩摩では、西郷吉之助が参勤のお供に加わることになりました。篤姫の将軍家輿入れが正式決定するまでには、彼の尽力があったとのことなのですが……実はさすがの『風雲児たち』にも、彼が具体的にどういう働きをしたのかが詳しく描かれてないんです。なので今後のドラマでその辺を詳しくやってくれることを期待。

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アイヌ語地名で旅する北海道 (朝日新書 103)/北道 邦彦
¥777
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軽い気持ちで買ったのです。自分が生まれて育って住んでる土地の地名くらい、正しい由来を知ってなきゃな、と。

札幌市内に藻岩山という山がありますが実は「モイワ」とは隣の円山のことだったとか、アイヌ語の音は「サ」と「シャ」の区別がないので、沙流と斜里、納沙布岬と野寒布岬はそれぞれ全く同じ語源だったとか、色々と面白く実に為になる本でした。買ってよかった、読んでよかった、というのが結論になる訳なのですが。

メインの内容とは取り敢えず無関係なところで、えっと驚くことが書かれていたのです。

それは前書きの部分。

故・萱野茂さんのこんなエピソードが紹介されていました。


 近頃は修学旅行で二風谷をを訪れる学校も多く、そこで生前の萱野さんの話を聞いた生徒も多かったと思う。あるとき、萱野さんが「北海道の地名はほとんどがアイヌ語に基づくものだ」という話をしたところ、ある高校生から反論があったという。「そんなはずがない。だって漢字で書いてある」と。


あ、あのねえ(汗)。

更に、著者が早稲田大学の語学研究所で学んでいた頃のこと。受講申し込みの列に並んでいる最中、後ろにいた女子学生2人と会話を交わします。


 すると今度は彼女たちから「何語を受けるのですか」と質問がきた。アイヌ語を受けるというと、ホーッという顔つきである。重ねて「アイヌ語には文字はあるのですか」と聞かれたので、ないので今はローマ字やカタカナを使っていると答える。彼女たち、なるほどといった顔つき。そこで私は「でもね、日本語だって、中国から漢字を取り入れる前は文字をもたない言語だったのですよ」と言うと、彼女たちは「ええっ? そうなんですか! 知らなかった!」とたいへん驚いた様子だった。私もすこし驚いた。


私も驚きました……。

これ、学力が上がったとか下がったとかいう以前の問題じゃありませんか?

折しもニュースや新聞を見れば、やれ新学習指導要領がどうしたとか、我が国の伝統と歴史教育が何だとか……。

よーし、やるっていうんならやって貰おうじゃないの。日本語の成り立ちについての教育をきちんとね。漢文の読み下し文について、万葉仮名について、漢字を略したり崩したりしてカタカナ・ひらがなが生まれた経緯について。

そんなこともしないでいて、大きな顔するなよ文部科学省ッ。

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ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ/ドアラ
¥1,050
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買っちゃいました(爆)。

流行りに乗っかろうなどというつもりはさらさらなかったんですが、書店で平積みになってるのを見かけ、ふと手に取り開いてみてしまったのが運のつき。

最早そのまま元に戻すことも、立ち読みで済ませて「ああ面白かった」と帰ることも、どちらも到底できることではなかったのでした(笑)。

特別にドラゴンズファン、プロ野球ファンじゃなくても楽しめます。

いや、極端なことを言ってしまうと、今の今まで「ドアラ? 何それ?」だったという人が読んでもこれは絶対に面白いです! 断言します。

しかしほんっとになっさけないなあ、こいつは(笑)。聞きしにまさるトホホ感が漂ってます。ファイターズのマスコットB☆Bと並んだ写真がこの本にも載ってますが、カメラに向かって立った姿からして違う。何でドアラってば「気をつけ」の姿勢で、しかも上体が傾いでるんですか。これじゃ一般人がB☆Bに会って緊張してるようにしか見えんぞ(爆)。

今B☆Bの名前を出しましたが、彼がファイターズ公式サイト内で書いてるコラムなんかとも、ドアラの文章は全ッ然違いますねえ。B☆Bはいつも生真面目に前向きに、彼が考える「マスコット論」を展開したり、ファンとの触れ合いの感想を知らせてくれたりしてる訳なんですが、ドアラは……老後が不安だとか球団に見捨てられたらどうしようとかバク転を失敗しないかといつも心配だとか、もうとにかく基本ネガティブ! ドラゴンズは強いチームなのに、そのマスコットがこんな下向きキャラでいいんですか本当に(笑)。

何といいましょうかね、『ぼく、オタリーマン』を読む感じに似ているとでもいうのか……「こういうキャラクターのトホホな日常バナシ」として読めるんですよ。

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ミステリ十二か月 (中公文庫 (き26-3))/北村 薫
¥980
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書店で単行本を見かけてから3年半。文庫になるのを今か今かと待っていました(笑)。

作家として第一人者であるのみならず、アンソロジストとしても希代の達人北村薫が、子供・若い読者向けにミステリの紹介をする。これはもう、とびきり面白いブックガイドに決まっています。

目次を見ると、全部で4章に分かれていて、Ⅰがいわば本体の部分。毎週1回、1年間にわたって新聞に連載されたものだそうです。だから「ミステリ十二か月」というタイトルになっているんですね。

しかしこの部分の長さは、全体の三分の一強でしかありません。

本体より長い残りの部分には、一体どんな「おまけ」がついているのか?


 あれこれ考えているうちに、連載終了後、これがどんな本になるかも見えて来ました。当然、新聞に書いたものがまとめられます。それが前半とすれば、後半に、《どう考えて選んだか》を書き記したいと思いました。選定の過程にも、語っておきたい様々なドラマが生まれる筈です。連載自体が、どうやって形を成して行ったかが分かる。

 さらに、脇道に入って話が膨らめば、思いがけない本に触れることにもなるでしょう。五十冊が元になり、話題が次々に広がる──そうなれば、面白い形式の案内書になる筈です。


これがⅡの、「本棚から出てきた話」の部分。

連載第1回は、所謂「ミステリ」の作品ではなく、何と絵本が取り上げられています。それも大人の読者ためのものではありません。福音館の「こどものとも」の1冊で、瀬田貞二作・林明子絵と言えば、好きな方にはすぐ合点して頂けると思いますが、正真正銘、小さい子が読むための絵本です。

しかしこの『きょうはなんのひ?』には確かに、「わくわくするような謎と、素敵な解決が──ミステリの持つ基本的な魅力が、ある」んですね、北村さんの言う通り。

そして実はこれは北村さん自身の発見ではなく、数年前に、掲載紙の文化部の人から言われたことだったのだとか。それを思い出してこの絵本から連載を始めることにしたのだといういきさつや、更に連想を進めて子供の本といえば「少年探偵団シリーズ」、というように、Ⅱでは話が進んでいく訳です。

Ⅲは、連載の挿絵をつけた版画家さんとの対談。

この方は北村さんの原稿を真っ先に読む読者であり、また、挿絵をつけるためには北村さんが紹介している作品も当然読まなければならない、という立場です。特にミステリ読みという訳ではなかった方だそうで、そういう点でも「初心者向け」という連載のコンセプトにぴったり合った読者でいらした訳ですね(笑)。

そしてⅣは、「全身本格」対談、と銘打って、有栖川有栖との対談です。

ともに本格ミステリをこよなく愛する2人、しかし全ての作品について評価が一致する訳ではありません。北村さんがちっとも面白くないという小説を、有栖川さんは全然別の着眼点で高く評価していたりする。という訳で、1年間にわたる北村セレクトについて、「いちゃもんというか(笑)、ご意見があったらうかがっていきたいなと思います」ということになります。


北村 クリスティ、クロフツ、ヴァン・ダイン、クイーンがふたつ、カー、バークリー、ブランドというようなところを、ふた月で挙げましたけど。

有栖川 はずせない作家ばっかりですよね。作品のセレクトが私とは違いますけど。

北村 作品が違う! それはおもしろいですね! さあ読者のみなさん、期待ですよー(笑)。


こんな調子(笑)。

エラリイ・クイーンから選ぶとしたらどれか、色々タイトルが上がりますが、しまいに北村さんときたら、クイーンなら何だっていいと言い出します。どれを選んでも傑作だ、というんじゃないんですね。「どんなつまんないものでもいいよ、クイーンなら」というんです(笑)。「なんでもいいよ、クイーンって書いてありゃ何が書いてあったって」って(爆)。

巻末には書名索引がついています。書店・図書館通いの助けになりますよ!

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3月も下旬です。番組改編期、ですね。

大河ドラマは1月から12月にかけてという、普通のテレビ的暦からは外れた時間軸で作られている訳ですが、それでもやっぱり、今は区切りの時期だという意識があるのでしょうか。篤姫が江戸に向かうため薩摩を離れるという序盤のクライマックスを、ちょうどこの時に持ってきています。そういえば、いつも似てる似てると言ってる「新選組!」ですが、これも浪士組が江戸から京に向けて出発する回「西へ!」が第12回目でした。

毎回、視聴者にこれでもかと念を押すように、「身分」というもののある社会とはつまりどういうことなのか、が描かれますが、今回はいわば極めつけ。親が、実の我が子の前で平伏し、家臣としての礼をとる。子が実の親に対して、主筋として上から物を言う。

そもそも親子・家族の関係自体が「身分」の枠内にしっかり入っている時代です。親は子の、夫は妻の、兄姉は弟妹の常に上位者であり、それがおろそかにされることは決してありません。しかし、その長幼の序よりも更に上位に置かれるのが、君臣の別、なのだということ。

現代の人権感覚からいって「昔は良かった」などとは到底言えない厳しさであるのは無論ですが、これを当然のこととしていた当時の人にとっても、つらいものだったと思います。西郷吉之助や大久保正助のような、身分の低い者にとってだけではなしに。

篤姫には、最早、「まだ少女なんだから仕方がない」という逃げ場は一切ありません。

改めて考えてみると、戦国時代の昔から、大名というのはつくづく苛烈な生活をしてきたものだと思うのです。それでも今回の篤姫の台詞にもありましたが、男性なら、まだ自分の意志の生かしようもあるでしょう(水野忠邦みたいに、老中になりたくて領国を移るなんてことまでしちゃった人もいるし)。でも女性は、あらかじめ決められた「一本道」を行くしかない。

他国へ嫁げば、それが将軍家でなくとも、まず親兄弟とは今生の別れです。故郷を二度と再び見ることもない。そして電話や写真がないのは勿論のこと、普通に近況を知らせる手紙のやり取りなどいうこともないでしょう。

今回、鶴丸城での対面の後、島津忠剛は病に倒れました(軽い卒中か何かでしょうか?)。しかし篤姫はそのことを全く知りません。出立の日、彼女を乗せた駕籠は今和泉島津家の門前でしばし停まります。平伏して見送る父は、実はかなり無理をして病床から起きてきているのですが、娘はそんなことになっているとは夢にも思わずにいるのです。

このくだり、城内での対面の場面以上に、観ていてこたえたシーンでした。

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「週刊ベースボール」に、讀賣ジャイアンツ球団代表清武英利氏のエッセイが隔週連載されています。

球団は全部で12もあるのに、何故その中の1つだけの代表が特にそういう場を持っているのかが未だに判らないのですが、まあそれは置いておいて。

3月31日号掲載分のタイトルは「白いユニホーム」。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」の主人公に訪れたような「天の声」が清武氏にもあって、それは「ユニホームは、綺麗なままにしておいてください」というものだ、というのが書き出しです。


 巨人のOBから告げられたのだが、誰だったのか、どうしても思い出せない。ソフトバンクの王貞治監督のような気もするし、野球殿堂入りする堀内恒夫前監督だったかもしれない。

 その人は、ジャイアンツの真っ白なユニホームに派手な企業広告は付けないでくれ、そのままにしておいてくれ、と言ったのである。


と始まるこの文章の、終わりの部分を少し長くなりますが引用します。


 これまで12球団の申し合わせに反して、ヘルメット広告を大きめにして表示した球団もあり、NPBの事業委員会で議論することになったが、ユニホームはどうあるべきか、という理念にかかわることでもある。私以上に白いユニホームに愛着を感じながら、経営のために広告を付けざるを得ない球団の役員もいて、事は単純ではない。

 ちなみに、サッカーのユニホームは企業広告だらけだ。担当記者に聞くと、サッカーの場合、胸のマークなどはスポンサー名で、チーム名はエンブレムに残る程度だという。

 メーンスポンサー(オフィシャルパートナー)になると、J2では1億円が相場といわれ、J1になると倍に跳ね上がる。

 サッカーJ1リーグに昇格したコンサドーレ札幌を例に挙げると、08年リーグから胸のロゴが「白い恋人」から家具製造販売大手の「ニトリ」に変わり、「白い恋人」は1億円のまま背中に移動。07年に背中にあったサッポロビールが左袖、左袖の日本航空がパンツ、パンツのJR北海道は練習儀の胸へと、それぞれ移動した。

 それぞれにビジョンと経営方針があることだから、他のプロスポーツをとやかくいうことはできないが、野球のユニホームがサッカーのように賑やかになることは、私には想像できない。

 球界において、私は改革を求める立場に立ちたいと思ってきた。しかし、ユニホームに関する限り、守旧派と名指しされてもしかたのないところにいる。

一読、ちょっと待った、と思いました。

とやかく言うことはできないと言いながら、しかし、明らかにとやかく言っていますよね(苦笑)。Jリーグのやり方を「良くないもの」として捉え、野球界にまでその「悪習」が入ってくることのないように、「良き伝統」が保たれるようにと願っている。それが筆者の真意だということを、あからさまにそうは書くことなくしかし正確に読者に読み取らせるよう、細心の注意を払って構成と叙述がなされている、なかなか上手な文章です(笑)。

プロ野球のユニフォームとはどうあるべきだと清武氏が考えるか、それは全く氏の自由です。その意見を述べるのも自由です。

でも。

そのためにどうしてJリーグを引き合いに出す必要があったのでしょう。各チームの経営もリーグの運営も、プロ野球のそれとは全く違った形で行われている存在であるものを、わざわざ、何故。

サッカーのユニフォームに入るスポンサーロゴを、ただ単に「広告」としてのみ捉えるならば。それは街に溢れて景観をそこなうネオンサインや看板と同種のものとしてしか思われず、目先の金のために大事なものを売り飛ばして恥じない姿だと、或いは映るのかもしれません。

しかし、Jチームのサポーターにとってスポンサーとは、ただ単に広告主というだけの存在ではないのです。

J1だけでも18チームある中で清武氏が特にコンサドーレ札幌に言及している理由は判りませんが、ユニフォームのスポンサーロゴが多過ぎる例、とでもいうのでしょうか? 或いは、スポンサーが増えるとこれこの通り、ユニフォームのデザインもその都度ころころ変わるということじゃないか、とおっしゃりたいのかな。

清武氏は勿論ご存じの筈もないことですが、この胸スポンサー変更の一件は、コンサドーレにとって本当に大きな出来事でした。チーム発足時から有形無形の支援を続けてくれた石屋製菓(清武氏は「白い恋人」と書いていますが、これは石屋製菓の商品名です)が不祥事で1歩後ろに下がることが避けられなくなったところへ、ぽんと大口の契約を結んでくれた上に選手強化費として多額の寄付までしてくれたのがニトリです。サポーターブログを読んでみれば判りますが、多くのサポーターが「ニトリ様」と敬称をつけて呼び、「今後ここ以外で家具は買わない!」と宣言する人も少なくありませんでした。

極言するならばサポーター達は、スポンサーのことを、自社の宣伝目的でユニフォームのスペースを買った企業、だとは思ってはいないのです。

強くて有名で集客力のあるチームはごく僅か。試合に足を運ぶのは数千人、テレビ放送はCSだけ、そんなチームに多額のお金を出して胸スポンサーの権利を買っても、純粋な広告としての効果は一体どれほどのものでしょう。

ユニフォームの胸に躍るスポンサーのロゴは、その企業が、チームを支えてくれる意志がある、ということの印に他なりません。

……というようなことは、清武氏にとってはどうでもいいことなのだろうなとは思うのですよ。

こういう文脈でJリーグを引き合いに出すこと自体、氏がJリーグに対して積極的な興味も知識もお持ちではないということのあらわれですから。ブログで噛み付くなんておとなげないことをせずに、知らないんだからしょうがないやと読み過ごしたってよかったんです。

でも、そうできなかったのは、この文章から、何ともいえない「ある感じ」を覚えてしまったからでした。

生活のために苦労する必要のないお金持ちが、汗水たらして走り回っている貧乏人を見て、上品さに欠けるとか余裕に乏しいとか言って眉をひそめている。

そんな風に思えたのです。

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今日はお休み。1歩も外に出ないで家にいた割には、なかなか実り多い1日でありました。

午後2時からパ・リーグ開幕試合でファイターズvsマリーンズ、CS放送のGAORAはありがたいことに1時半からの放送開始でオープニングセレモニーも観られます。

そして4時からはJリーグナビスコ杯の最初の試合、コンサドーレはアウェイで柏レイソル戦。こちらは残念ながら中継なし。

という訳で昼食後すぐからテレビの前に陣取り札幌ドームの熱戦を見つめつつ、4時過ぎからはコンサドーレ携帯サイトの試合速報にも絶えず注意を払い、という午後を過ごすことになりました。ファイターズは「絶対的エース」ダルビッシュの先発とはいえ相手も小林宏之で全然打てないし、コンサは対戦相手全てが「格上の強豪」と思っていい立場。どちらの試合もまるで気が抜けず、楽しむというよりは非常に気疲れしてしまいましたが……終わり良ければ全てよし!

ファイターズ、完封で開幕勝利をものにしました。試合開始前にスタメンの野手達が肩を組んで円陣を作り爪先で地面を蹴るなどというサッカーの真似をしたせいか(笑)1-0というロースコア。意図的に試合を膠着状態に持ち込んで相手の良さを消し、少ないチャンスを泥臭くものにして、あとは逃げ切りをはかる……というのは実はコンサドーレの勝ちパターンなんですが(笑)、それがそのままファイターズにも当てはまってしまう試合でありました(しかし、小林投手の負傷は気がかりです)。

で、コンサドーレ。後半に先制された時にはここまでかと諦めかけたのですが、その後同点! J1昇格3試合目にして、初めて負けませんでした。勝ち点1! 柏にはリーグ戦再開後にすぐ当たるので、苦手意識を植え付けられずにすんで本当によかった。

いい気分での夕食後、7時のNHKニュースの後そのままテレビを消さずにいたら、始まったのは「ワースト脱出大作戦」という番組。「どこにあるのかわからない県」ランキングでワースト1になってしまった島根県の人々が、知名度アップのために奮闘していました。

ああそういえば、ファイターズの梨田監督が島根出身で、このPRに協力したっていう記事を読んだっけ……と思ったまさにその瞬間、画面から聞こえてきたのは、♪進め~ファイターズ~勝~利~の男~、でした(笑)。

何でも「島根県がどこにあるかわからない人」が一番多いのは沖縄で、ということは沖縄での知名度を上げられればランキングも動くかも、との思惑のもとに、沖縄でキャンプを張ってたファイターズの島根県人に白羽の矢が立ったということだったようです。

沖縄をキャンプ地にしている球団は他にもいくつもあるし、島根県出身者も他にもまだいるでしょう。その中で梨田さんに話が来たということが、何だか感慨深いものがありました。



梨田ファイターズ 3連覇への挑戦
¥1,260
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開幕前日に出たこの本。

北海道新聞社の手になるものですが、正直、それほど緻密に作られている訳ではありません(苦笑)。

新入団選手の紹介ページなどは、キャンプイン前に道新スポーツに載せた記事をそのまま収録したのではないかと思われます。3月下旬の段階で読むのには、いささか「古い」という印象は否めません。

ただ、最初の章で梨田監督の経歴や人となり、野球観をかなり詳しく伝えていて、インタビューもついています。これだけでも、ファイターズファンにはやはり読む価値のある本でしょうね。

就任発表以来、「いてまえ野球」の監督がファイターズに合うものか、と頭から不安視する向きもかなり見受けられました。それは未だに完全に消えてはいないようなのですが……杞憂だ、と思いますよ。

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鞍馬天狗〈1〉角兵衛獅子 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)/大仏 次郎
¥670
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この間までやってたNHK木曜時代劇「鞍馬天狗」、最終回には「完」のクレジットが出ましたが、そう言わず是非とも第2弾をお願いしたいものです。原作はまだまだまだまだ残っているようですし、シリーズ化してほしいなあ。

敢えて隙だらけツッコミどころ満載の明るく楽しい時代劇を作れるのは、他局に真似のできないNHKの強みですねえ。たとえていうなら京極夏彦が「どすこい」シリーズを書くようなものです(笑)。「慶次郎縁側日記」や「風の果て」や大河ドラマを作れる人達が、余裕を持ってしかし手は抜かずに全力で遊ぶ、そんな粋なドラマでした。

と、思いっきり楽しんで全8回を観た私ですが、原作小説及び嵐寛寿郎の映画については、これっぽっちの予備知識もありませんでした。

鞍馬天狗、とはどういうものか、というイメージはあるんです。しかし正確なところは全く知らない。

白紙のまま観た今回のドラマは想像以上の面白さで、これは小説のほうも読みたくなってきたなあ、と思い始めたところへ何というタイミングのよさ。最寄の書店がこの文庫を、平積み台に並べていてくれたのでした……もっとも、明らかにドラマ開始に合わせて増刷され新しい帯をかけてるんですよね、この本。何で放送前に入荷しないのかなあ(苦笑)。

というようなことはさておき、読んでみたらば。

事前の漠然としたイメージが、色々と修正されることになりました。


「その1 野村萬斎の容貌風采・雰囲気は小説の描写に非常に近い」

映画を観たことはないと言いましたが、鞍馬天狗に扮した嵐寛寿郎の写真なら雑誌などで見かけたことがあります。木曜時代劇の主演が野村萬斎だと聞いた時、いかにも颯爽としていてよさそうだなあ、でもアラカンとはかなり違うな、などという印象を持ったのですが。

小説を読んでみるというと、こうです。西郷吉之助が鞍馬天狗の人物評をするくだり。


胸にたたえられておる大理想の火が、寸時もやすむことなく外に迸り出て、どちらかといえばあの鋭い剣に似つかぬ華奢な肉体を鞭打ち、人間とは思われぬ働きをさせている。


どちらかといえば華奢……決して偉丈夫ではないんですね。細身なんだ。
で、本人の性格はといえば、別人になりすまして大坂城代に会おうとしながら、こんなことを考えている訳で。


(うむ、尋常に帰るのも面白くない。ひとつ悪戯して城代の荒肝をひしいでやるかな。何がよかろう?)

 大胆にも、こんなことまで考えているのです。

(一緒に宇治まで行くとして、途中で溝へでも投げ込んでやるか。それとも、すこし気の毒だが髷をちょん切って坊主にしてやるかな。そうなったら、みっともなくて、のめのめと役を勤めているわけには行くまい)

 と、庭の泉水に光をあびてたわむれている雀たちの可憐な姿を眺めているうちにも、この男の快活な気性にふさわしい陽気な空想が次々に湧いて来ます。


いや、これは「快活」「陽気」っていうのとはちょっと違う気が(汗)。

萬斎さん、つくづくはまり役だったんだということがよく判りました(笑)。


「その2 鞍馬天狗はいつもいつも頭巾をかぶっている訳ではないらしい」

確かに宋十郎頭巾をかぶって出てくる場面が多いですが、登場してすぐそれを取ってしまうこともまた結構あるんです。

ラスト、近藤勇と立ち会う場面では、「夜風が近藤の袂にふれ、鞍馬天狗の鬢の毛に微かにふれる」とあるんですよね。ということは明らかに、ここでの彼は頭巾なしです。

原作では「かぶっていることがある」程度なのに、映像化の時点で「常にかぶっている」になってしまう……シャーロック・ホームズの鹿撃ち帽みたいなものでしょうか(笑)。


「その3 杉作は子供というより少年だった」

美空ひばりが演じたことがあったなんていうのを聞いていたせいもあって、よほど幼いという設定なんだろうとばかり思い込んでいました。女の子の顔立ちや声で男の子を演じて違和感がない年齢は限られていますよね。

ところが読んでみてびっくり。

「十三や十四の子供に、いまさら何が出来ましょうか」──ローティーン!?

数え年と考えて1、2歳引いてみても、10歳以上には確実になってる訳です。いやあ驚きました。まさかこんなに大きな子だったとは思いませんでした。

もっとも、この子の言動ってあんまり大きな子らしくないんですよね、すぐ泣くし……読んでいて頭に浮かぶイメージは、どうしてももっと小さな子になってしまいます(笑)。


というような小さな発見が多々あった結果、結論として、

「鞍馬天狗は面白い」

ということが判りました!

今回買った小学館文庫からは5冊出ているそうですが、他にもあるようなので、捜してみようと思います。

何しろこのシリーズ、客観的一般的に見て面白いという他に、個人的極私的に大き過ぎるポイントが1つありまして……近藤勇が格好いいんです!

ドラマを観て、緒形直人演ずる局長の渋さ凛々しさには大満足でしたが、小説もその通りでした。鞍馬天狗は勤王方で、新選組は敵役です。実際、「血に餓えた狼たち」だなんて書かれてます。

しかしそれを率いる近藤勇はといえば。


 元来近藤勇という人は主義の上から勤王党にとっては恐ろしい敵でしたが、気性は清潔な、心持の至って清い人物だったのです。


主義主張の上からは紛れもなく敵、しかし魂の奥底で通じ合う友でもある。主人公鞍馬天狗と最終的にはそんな間柄になる、それが近藤勇なんです。局長ファンは必読ですよこれは!

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原作もドラマのストーリーブックも読んでないので、原作者と脚本家、どちらの意向なのかは判らないのですが。

このドラマは何だってこうも、肝付尚五郎に対してドSなんでしょう(笑)。

悲恋、片想い、報われない愛。別に珍しくも何ともない設定ですが、しかしここまで徹底的に可哀想な恋をさせられてしまってるキャラというのもそうそうない気がするんですが。しかもこの人、準主役格の1人ですよ。

何が可哀想って、失恋すらできない、ということですね。

変な言い方ですが、これがもしも篤姫(於一)とはっきり相愛の仲で、彼女が藩主の養女になったために涙の別れを強いられた、という状況だったほうが、その後の彼のためにはまだよかったような気がするんです。

しかし実際は、これまでにも何度も、これでもかというぐらいに無慈悲に(笑)強調されてましたが、彼女には全くその気がない、どころかそもそも彼の想いにはこれっぱかしも気付いてない、問答無用の片想い。

「別れた」のでも「振られた」のでもない、その前段階にすら達しないうちに、彼女は彼の絶対に手の届かないところに去ってしまった。

これは悲惨ですよ(苦笑)。

おかげで自分の中で気持ちにけりをつけることもできずに、いつまで経ってもくよくよ、うじうじ……ここ何回か、尚五郎のきりっとした顔なんてまるで見た覚えがありません。全く、何という仕打ちなんでしょう(笑)。

篤姫が将軍家に輿入れして江戸に行くなら、せめて同じ空の下にいたいと考えた尚五郎、藩に江戸遊学を願い出ようと思い立ちます(という動機がまたヘタレ/汗)。小松先生が一体どういう伝え方をしてだまくらかしたんだか(汗)、どうやら斉彬さんは尚五郎のことを向上心に富んだ感心な若者だと思いっ切り好意的な解釈をしたようで、お城に召し出すという破格の扱いに……しかしヘタレの心臓が緊張に耐えられなかったか、事もあろうに殿様の前で篤姫への想いをバカ正直に喋ってしまう始末!

幼なじみの仲を裂いてしまったかとロマンチックなことでも考えたらしい斉彬さん、尚五郎と篤姫を再会させてくれますが……篤姫、確かに大喜びはしてるものの、どっからどう見ても好いた男への態度ではございません(苦笑)。はっと恥じらうとか頬を染めるとかいった反応は皆無だし、彼は感無量でなかなか口もきけずにいるというのに対して、彼女のほうは「友達は離れていても、再会すればすぐ元通り」モードなんですよねえ。

というだけではまだ足りないと思ったか、このあとご丁寧に、篤姫の口からはっきりと、「そんな仲じゃない」ことを断言する場面まで出てきてしまいました(爆)。尚五郎が気づいていなかっただけで、実は姫のほうでも……と思ったらしい斉彬さんでしたが、篤姫は笑顔で(!)言下に否定。やだー義父上様ったらどこから思いついたんですかそんなこと、とでもいうような一点の曇りもない笑顔です……。

ねえ、史上最高の可哀想過ぎる片想いじゃありませんか、これって(苦笑)。

ただ今回、不毛に引きずり続けていた未練を、彼はとうとう断ち切ることができたようです。

再会した篤姫は、将軍家に嫁ぐという重責を既に自分のものとして引き受けていました。

実家の両親がふと呟いた「あの子は私達がいっとき預かっていただけ」ににた感懐を、彼もまた覚えたのかもしれません。この人は、もう、自分の幼なじみの少女ではないのだ、と。

次週以降、尚五郎の表情はきっと変わっていくのだろうと思います。

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うーん、勝てるかと思ったんだけどなあ。

コンサドーレ札幌ホーム開幕戦、1点先制したものの、80分過ぎに立て続けに2点決められて逆転負けを食らってしまいました。

勝負にタラレバは禁物ですが、こうなってみると、前半のオフサイドとPK失敗が残念です……なんていうことを、Jの老舗マリノス相手の試合について言ってること自体が、よく考えてみれば実は大したこと。

開幕戦では鹿島にボコ殴りにされましたが(汗)、今日は「サッカーの試合」ができました。どこが惜しかったとか反省点だったとか、そんなことをちゃんと拾える試合。J1初ゴールもありました。

曽田雄志が出遅れててもこれだけできる。だったら、彼が戻ってくれば負けないんじゃないか?

などと、都合よく考えてみたりしています(笑)。

逆転された瞬間には確かに物凄く落胆しましたが、でも、今日の試合の90分間、トータルでいえば一言、「喜び」でした。

またシーズンが始まった。それも、今年はJ1で。

地響きのようにスタジアムを揺るがす歓声と手拍子とチャントの中に身を置いて、ボールの行方に息を呑む。

資金力と順位は直結するというのが本当なら、間違いなくJ1最弱のチームです(苦笑)。きっと毎試合、寿命の縮む思いをさせられる。でも、はらはらさせ、やきもきさせてくれる彼等「赤黒の勇者」達がもしもいなかったなら、それはどんなにつまらない平穏だろう。



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本当はもっと早く買うつもりだったんです、このオフィシャル・ガイドブック。

どういう訳だか、発売日を過ぎても最寄の書店には一向に入らず……おいこらどうしたんだー!と思っているうちに開幕してしまいました。

その後、何事もなかったかのように入荷していましたが(苦笑)、できれば最初の試合の前に見ておきたかったなあ。

やはり6年ぶりのJ1で、ガイドブックも気合が入っています。三浦監督インタビュー、コーチ陣インタビュー、北海道フットボールクラブ社長インタビュー、主力選手インタビュー……そして嬉しい驚きだったのは、初代主将“ゴッさん”後藤義一(現横浜FC U-18監督)インタビューでした。

1997年の昇格の時のこと、憶えています。どこのテレビ局だったか、ゴッさんの実家にお邪魔して、ご両親が息子から喜びの電話を受ける場面を撮影、という手筈だったのに待てど暮らせど電話は鳴らない。負けたんだろうかとご両親が言い合っている頃、実はゴッさん祝勝会で大はしゃぎ中……忘れてたんかい!という番組を観ましたっけ(懐)。


ぜひ我々と一緒に楽しんでJ1を戦っていただきたいと思います。


三浦監督からサポーターへの、今年の抱負です。

楽しみましょう!

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