ミトコンドリアをターゲットとしてミトQは、マウスで活性酸素を消去し血管を拡張して血管障害予防 | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

ミトコンドリアはエネルギー源であるATPと産生すると同時にとりこんだ酸素の1から2%の活性酸素を生じます。

ミトコンドリア内にはSODやグルタチオンペルオキシダーゼなどの酵素やビタミンCやビタミンEそしてコエンザイムQ10などの

抗酸化剤が大量に存在して生じた活性酸素を消去しています。

すなわちミトコンドリアは活性酸素を大量に産生すると同時に消去しているのです。

 

ミトコンドリアの活性は加齢とともに低下して、皮膚の揺らぎや老化、全身の老化や糖尿病、発がん、心血管障害をもたらします。

ミトコンドリアの活性を増加させるものとしてビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群、 αリポ酸どやコエンザイムQ10があります。

これらの物質は消化菅から吸収されて、血流に乗って全身の細胞に伝達されるのです。

これらの物質が効果を発揮すると、全身倦怠感低下、筋力増強、脳神経活性化、より美しいハリのある肌が実現します。

皮膚の場合はスキンケアだけでなく、イオン導入や電子穿孔で細胞内、そしてミトコンドリア内に

大量の抗酸化剤を届けることは可能なのですが、全身の細胞に届けるいい方法はありませんでした。

 

これを解決したのが、ミトコンドリアに伝送される性質を持ったミトQという抗酸化剤です。

MitoQは親油性陽イオン(TPP)とコエンザイムQ10が結合したものです。

親油性を持つために細胞膜やミトコンドリアの外膜、内膜を通り抜けて

プラスに荷電した水素をどんどん内膜外にくみ出す水素ポンプ(電子伝達系)のため

マイナスに荷電したミトコンドリア内腔(マトリックス)に高濃度集積するという性質があります。

コエンザイムQ10 は水素原子を他のものに供給して還元する抗酸化剤としての作用を持つだけでなく、

電子伝達系を活性化してATP産生を増加するという性質を持っています。

上の図はミトQを投与したミトコンドリアの様子を模試筋化したものです。

加齢したマウスではミトコンドリアにおける活性酸素の産生が上がります。

その結果アセチルコロンを投与しても血管拡張は若いマウスに比べて低下します。

ところがミトQを投与すると、アセチルコリンに対しての血管拡張は若いマウスと同等になり

活性酸素の産生が低下して、SODの活性が増加したのです。

血管内皮細胞のミトコンドリアを活性して、血管を拡張するので、

心血管障害の予防や治療に有用である可能性がると報告されています。

もともとコエンザイムQ10は日本では心不全に適応があった医薬品でした。

 

ミトQ関連の論文を調べると、タンパク質の酸化ストレスを低下させつつ

ATP産生を増加させて、アンチエイジング作用を発揮させるとしています。

最近は化粧品にもミトQは応用されています。

ミトQでなくても、普通のコエンザイムQ10のサプリメントを摂取して、

疲労低下作用を感じたら、それはコエンザイムQ10がミトコンドリア内に侵入したサインと考えていいと思います。

 

これからのアンチエイジングのキイポイントはミトコンドリアです。