おはようございます。
昨日は、脳神経外科・神経内科の送別会で、なんと皆様のご好意で僕も主役の側で参加させていただきました。
本当に感謝です。
本当に至らない点が多く、まだまだ未熟な僕を受け入れてくれた看護師さんとDrに感謝です。
酔っ払って最後は立てなくなりました。笑
では、Frailtyに関して今日も書いていきたいと思います。
これまででFrailtyの症状について書いてきましたね。
筋力が低下して、転倒しやすくなって、認知機能も低下しやすくて、最終的には死亡率も倍増するといった症状を呈するんでした。
これは、僕たちセラピストのみでなく、看護師さんや特にDrに知っていただきたい内容です。
先日、僕がお世話になっている脳外科の先生がこんなことを言っていました。
「青山くん、痙縮治療やその他のリハビリなどの治療に対して、1番興味がないのは誰だと思う?」
僕は答えられなかったのですが、
その先生が、「医者だよ。」とぽろっと言っていました。
Drが処方箋を出すわけですから、そのDrがこういったミクロな視点を理解していなければどうしようもないですよね。
まあ、これはこれで置いといてですね、、、
僕たちはFrailtyの患者さんを目の前にした時に、どうすればいいのか?
その点を書いていきたいと思います。
質問①です。
Frailtyになった場合に、回復は見込めるか、それとも見込めないか?
その問いには、この2つの論文を参考にしたいと思います。
・Cameron et al. BMC Medicine 2013, 11:65
・Fairhall et al. BMC Medicine 2012, 10:120 です。
両方の論文ですが、出処は同じです。outcomeが異なります。
デザインはRCTです。
241名の対象者(平均83歳)を対象に、介入群とcontrol群で比較しています。
介入群では、適切な運動療法(45-60分/session、10sessionのセラピストによる運動)と栄養療法を行なっております。
結果ですが、12ヶ月間の介入でようやく有意差が出るほどの改善を認めました。そうです、Frailtyから脱却できたのです。
そしてFairhallらのoutcomeではFIMや歩行速度といった事柄をoutcomeと設定していますが、こちらも介入群で優位に改善を認めています。逆にcontrol群ではより悪化していました。
以上より、まず運動と栄養の確保は重要そうです。
それも少し長いスパンでの介入が必要そうですね。
では、また明日!