大人になるということは、僕が思っていた以上にめんどくさい事だ。

1番の要因は人間関係。
子供の頃は家族と友達と先生ぐらいと仲良くしていればよかったが、大人になるとこの範囲がだんだん広がって、そして複雑になっていく。
まず就職すると職場の人間関係。
そして結婚して所帯を持つと、相手方の親族プラス地域の人たちとの繋がり。
さらに子供ができると保育園や幼稚園、成長すると学校での保護者や先生との繋がりが増えてくる。
そういうネットワークが複雑になってくるほど共同体としてはより強度が増す。
しかしそれは諸刃の剣だと思う。
その中の関係がうまくいっているうちはいいが、うまくいかなくなると弱い環から切れてくる。
ここで必要なのが大人なんだと思う。
いち早く綻びを見つけて補修する。もちろん楽しい仕事じゃないし、めんどくさくて根気がいる。なにより自分にとって直接の利益が無い。
しかしそれでも誰かがそれをやらないといけない「雪かき仕事」を涼しい顔で引き受ける。
そんな大人が一定数必要になってくる。

僕が今置かれている状況は、そんなに大変じゃ無いんだけど、それでもなんだかめんどくさい。
何がと聞かれると困るんだけど、なんか自然とマイナスな感情が頭に浮かんできてしまう。
名越先生はなによりもまずそういう感情を消さなければならないと言われていた。
そこから始めなければ。


今になって親って大変だったんだなとつくづく思う。