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→回答一覧表(PDF)
2003年の健康増進法施行以降、全ての県立高校が敷地内禁煙となり、2014年には県内の全小中学校が敷地内禁煙となりましたが(2015年に大間町が脱落し、2016年に再度全市町村で実施)、私立高校および大学・短大・高専の実態は明らかになっていませんでした。
2011年の東北大学全キャンパスの敷地内禁煙化から遅れること4年、青森県でも2015年より毎年調査を実施し、結果を公表するとともに、全校で早急に敷地内禁煙化を実施するよう働きかけております。
本年(2017年)も大学11、短大5、高専1、私立高校17、合計34校全校より回答をいただきました。ご協力に感謝いたします。
2015年と2016年の結果は、私立高校で敷地内禁煙の学校は17校中10校、学外施設も含めた全施設敷地内禁煙は8校、大学・短大・高専で敷地内禁煙の学校は17校中13校、学外施設も含めた全施設敷地内禁煙は12校で、この2年間で進展はなく、また、私立高校における敷地内禁煙の実施率が低いという問題が明らかになっていました。
2017年の調査ではわずかな進展があり、私立高校で敷地内禁煙の学校は17校中13校(76.5%)、学外施設も含めた全施設敷地内禁煙は12校(70.6%)、大学・短大・高専で敷地内禁煙の学校は17校中15校(88.2%)、学外施設も含めた全施設敷地内禁煙は14校(82.4%)となりました。(一覧表およびグラフ)
大学等で敷地内禁煙化100%に近づいたことはある程度評価できますが、私立高校の敷地内禁煙化率が大学等よりも低いという状況は変わっておりません。2003年の健康増進法施行後13年も経って私立高校の禁煙化が進んでいないことは、深刻な事態であると考えます。早急に全校で敷地内禁煙を実施することを強く要請します。
私立高校のうち1校(弘前学院聖愛高等学校)では建物内での喫煙が可能となっていました(県内の小学校から大学までの全ての教育機関においてこの1校のみ)。
また、市町村別に比較してみると、青森市ではすでに全ての私立高校と大学が全施設敷地内禁煙となっていたのに対し、弘前市(私立高校25%、大学・短大67%)、五所川原市(私立高校50%)では敷地内禁煙の実施率が低く、八戸市はその中間(私立高校83%、大学・短大・高専75%)という格差が明らかとなりました。
なお、この結果については、5月28日の「世界禁煙デー記念フォーラム in 八戸」にて発表しました。