「八戸あさぐるツアー」に受動喫煙対策要請 | 青森県タバコ問題懇談会BLOG

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                  2008年(平成20年)11月26日
八戸観光コンベンション協会 御中
八戸広域観光推進協議会 御中

「八戸あさぐるツアー」が「受動喫煙満喫ツアー」にならないよう対策をお願いします

  青森県タバコ問題懇談会 代表世話人 山崎照光・鳴海 晃・久芳康朗

謹啓 私たちは青森県内でタバコによる健康被害から人々を守るための活動を行っている市民団体です。県内の夏祭り禁煙化要請の際にはご協力いただき感謝申し上げます。混雑した沿道での喫煙は現在でも散見されるようですので、えんぶりなど全ての祭り・行事を含めて対策の徹底をお願い致します。

さて、今般報道などで「八戸あさぐるツアー」という新たな取り組みを知り、大変興味を覚えました。しかしながら、このツアーの舞台となる朝市、銭湯、タクシー、ホテルのいずれも受動喫煙防止対策が 不十分な現状を考えると、県外からの観光客に対してお勧めできるかどうか大きな疑問符がつきます。

朝市:ネット上の地域SNSにおいて混雑する朝市での歩きタバコの危険性が話題になっていました。観光の目玉である朝市で歩きタバコや受動喫煙防止対策が不十分なのは大きなマイナスと言えます。

銭湯:当会で県公衆浴場組合に対して、東京都などと同様に全県全施設で禁煙にするよう要請しているところですが、現状では多くの施設が禁煙にはなっておらず、すぐに実現する見込みは低そうです。正式な回答を待っている段階ですが、禁煙ではない銭湯は健康増進法に明白に違反しています。

タクシー:昨年9月より県タクシー協会に全車禁煙化を要請し続けていますが、当初目標だった今年度内ではなく、新幹線青森開業まで遅らせる可能性が高いようです。既に全国30都県で全車禁煙が実施されている現状で、県外や海外からの観光客は「喫煙自由」のタクシーに目を疑うことでしょう。

ホテル:昨年、青森・弘前・八戸のシティホテルの禁煙化調査を行いましたが、八戸のホテルは一部を除いて受動喫煙防止対策が3市でも最低レベルで、あるホテルのロビーには「喫煙OK」などという法律違反の表示がなされているのが現状です。

本件に限らずこのような企画を発案し実現していく段階では常に、受動喫煙をゼロにすることに十分にご配慮下さいますようお願いします。欧米のみならずアジア諸国からも大きく遅れた日本の中で、青森県は更に最低レベルにあり、観光立県などと言える状態ではありません。私たちは、受動喫煙の心配のない安全・安心な八戸を全国に情報発信していきたいと願っております。早急なる改善を期待します。

                              敬白