■ 県タバコ問題懇が禁煙シンポ開催(2008年6月2日 東奥日報)
県タバコ問題懇談会は一日、五月三十一日の世界禁煙デーにちなみ、弘前市の弘前文化センターで講演会とシンポジウムを開いた。テーマは「タバコの煙のない環境を」。県内の保健医療、教育、行政関係者らが、受動喫煙の害について学んだり、子どもたちの喫煙防止対策を探った。
はじめに、弘前大学医学部の高梨信吾准教授(循環器・呼吸器・腎臓内科学)が「たばこと肺の病気」と題して基調講演した。
高梨准教授は、肺の機能が急激に低下し、死に至るCOPD(肺気腫)など、たばこがもたらす病気の症例を紹介。「たばこを吸う本数と肺がんの危険性は、データ上はっきり比例している。禁煙には十分な知識を持ち、周りが支えることも大切だ」と呼び掛けた。
シンポジウムでは、事業所や行政担当者、医師が、各現場での取り組みや県内の喫煙規制の現状について報告した。講演前には禁煙ウオークが行われ、参加者が市街地を歩きながら禁煙を訴えた。
※写真=たばこの害について学ぶシンポジウム参加者
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20080602141528.asp